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「第4回ものづくり日本大賞 内閣総理大臣賞」を受賞

2012年2月20日

株式会社神戸製鋼所

当社真岡製造所に勤務する綱川氏がこのほど、厚生労働省より「第4回ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞」を受賞し、2月17日に首相官邸にて授賞式が執り行われました。

受賞者

氏名: 綱川正幸(つなかわ まさゆき)
生年月日: 1953年12月29日生まれ(58)歳
社歴: 1972年3月 入社 真岡工場製造課
1975年4月 真岡工場製造部
1999年1月 真岡製造所第二製造部冷延精整室
2007年4月 真岡製造所製造部精整室
2008年4月 真岡製造所改善活動推進室
2011年4月 真岡製造所計画室

受賞概要

件名: 卓越した技能者(現代の名工)
賞名: 第4回ものづくり日本大賞 内閣総理大臣賞(厚生労働省所管)
内容: アルミ板の歪みを取り除くためのテンションレベラーと呼ばれる装置の操作をはじめとする精整工程の技能に卓越している。
技能の内容は、印刷版用のアルミ板(歪み・キズなど表面品質が最も厳しい製品)のわずかな歪を目視で見抜き、アルミ板の表面状態や製品仕様に合わせ歪を矯正するもので、アルミ板の品質向上に大きく貢献した。また、テンションレベラーの生産性向上にも貢献した。
従来の検査方法では、歪みは0.4mmまでしか測定出来なかった。しかし、氏の長年の経験により、光の反射などによって目視により0.1mm以下の歪みを見極めていた。その目視の精度は、その後の検証にて、機械の測定で400倍まで拡大するのと同等の精度であることが立証できた。(簡単に表現すれば、「綱川氏の目視による歪の見極め精度は、機械で400倍まで拡大して測定するのと同じレベル」ということ)
   
  ※同様の功績により、2010年に「現代の名工」に選出されております。

受賞者コメント

当事業所において初めて頂く賞ということで、率直に大変嬉しく思います。

入社後、先輩方に社会人として、ものづくりに携わる者として、自らが手掛けた製品に誇りを持ち、更に良い品を作っていく、妥協を許さず自分が納得する仕事を追い求めていく、という姿勢を教えて頂きました。その姿勢を貫いてきたことが今回の受賞に繋がったと思います。また、これまで指導して頂いた諸先輩方、そして支えてくれた同僚・後輩への感謝の気持ちで一杯です。

現在、真岡製造所の技能伝承や現場の改善活動の取りまとめ役を担当させて頂いています。工場が操業を開始してから40年以上(1969年操業)が経過し、工場立ち上げ期に入社したベテランの退職、そして若年層の増加という過渡期を迎えています。その中で、自分自身が教わったことを若手に引き継いでいくことで、今回の受賞の恩返しになったらいいなと思っております。

首相官邸での授賞式(左から2番目が綱川氏)
首相官邸での授賞式(左から2番目が綱川氏)