アセラ・スーパーバージョン
1995年11月16日 油圧ショベル『アセラ・スーパーバージョン』の
                          グレードアップについて

         


 当社はこのほど、快適性能を大幅に高めるとともに、先進性にあふれるヒューマニ
ック・デザインを採用した油圧ショベル『アセラ・スーパーバージョン』をグレード
アップし、12月1日より販売を開始いたします。
 今回販売を開始するシリーズは、下記の通りです。
  
      機種名    パケット容量m3 価格
ACERA SuperVersion SK1200.5(0.45)1,760万円
ACERA SuperVersion SK120LC  〃 1,860万円
ACERA SuperVersion SK2000.8(0.70)2,420万円
ACERA SuperVersion SK200LC  〃 2,544万円
ACERA SuperVersion SK2201.0(0.90)3,140万円
ACERA SuperVersion SK220LC  〃   3,300万円
   〔パケット容量の( )内は旧JIS表示。LC:ロングクローラ仕様〕
       販売目標台数:6機種合計で月間 250台

 『アセラ・スーパーバージョン』は、マーケットオリエンテッドの発想に基づき、
“これからの油圧ショベルはどうあるべきか?”をユーザーの生の声を始め、多くの
ニーズを徹底的に分析し製品化したものであり、“より人とマシンとの関係を重視し
た快適性能(ヒューマン・インターフェース)の追求”を基本コンセプトに、1993年
9月に発売しました。
 具体的には、
 (1)先進性にあふれたフォルム、
 (2)キャブの居住性、
 (3)操作・作業性、
 (4)安全性
 (5)メンテナンス性
といった5つの快適性能を徹底的に追求することで、新しい時代の流れを敏感に反映
させた油圧ショベルとしてユーザーの好評を得てきました。また、先般、ユーザーが
必要不可欠とする機能だけに絞り込んで価格を抑えた『シンプルモデル』である『ア
セラ・カスタムバージョン』('95/11発売)を追加ラインアップし、多様化するニ
ーズに対応してきています。

 今回のグレードアップは、操作性や快適性などの基本性能を向上させると同時に、
'97年度より建設省直轄の一般工事において実施される『排出ガス規制』に対応した
エンジンを搭載しました。
 また、今回のグレードアップによって当社の油圧ショベルは、ハイグレード機種で
ある『アセラ・スーパーバージョン』とベーシックモデルの『アセラ・カスタムバー
ジョン』の両機種が排ガス対応エンジン搭載で出そろい、ユーザーのニーズにより適
合した機種選択が可能となります。

 当社の建機・汎用機械本部では、時代の変化をいち早く予測し機敏に対応していく
という「マーケットオリエンテッドの発想」に基づく商品作りをベースに、現在一層
の収益事業基盤の強化をターゲットに取り組んでおり、今後とも積極的な活動を行っ
ていく考えです。

『アセラ・スーパーバージョン』の主なグレードアップ内容は以下の通りです。

K60は除く)
  タイプ H:キビキビとした動きを見せる操作
      S:ショックの少ない滑らかな操作
      FC:微操作性の良いソフトな操作

■前窓の横桟を狭めるとともに位置を変更し、上窓での視野を拡大しました。また、
 下窓のガラス歪を減少させオペレータの視認性を向上させました。

<居住性の向上>
  左側コントロールスタンドのはね上げ角度を大きくすることで、キャブへの乗り
 降りをしやすくするとともに、シートの前後調整力を軽減し位置合わせを容易にし
 ました。さらに、サンルーフにホットアップ機能を追加設定し、雨天でも換気が簡
 単に行えるなど使いやすさの向上を図っています。

<周辺環境への配慮>
  '97年度より建設省直轄の一般工事において実施される『排ガス規制』に対応し
 たエンジンを搭載しました。
『アセラ・スーパーバージョン』シリーズの主な仕様                                                                                  
SK120
[SK120LC]
SK200
[SK200LC]
SK220
[SK220LC]
全装備質量    Kg  11,800
 [12,000]
 19,000
 [19,500]
 22,700
 [23,200]
性能 標準バケット容量 m3
(旧JIS表示)
 0.50
 0.45
 0.80
 0.70
 1.00
 0.90
旋回速度 min-1(rpm) 12.0(12.0) 11.0(11.0) 11.0(11.0)
走行速度    Km/h 7.0/4.0 7.0/4.0 7.0/4.0
最大掘削力  KN(トン)
(旧JIS表示)
88.1(8.99) 138(14.1)
 125(12.8)
 164(16.7)
 147(15.0)
寸法 輸送時全長    mm 7,560 9,380 10,040
輸送時全幅    mm 2,490
 [2,990]
 2,800
 [3,190]
 2,990
輸送時全高    mm 2,725 2,900 3,080
クローラ全長   mm 3,570
 [3,740]
 4,170
 [4,450] 
 4,330
 [4,710]
クローラ全幅   mm 2,490
 [2,990]
 2,800
 [3,190]
 2,990
最低地上高    mm 455 465 465
 [450]
エンジン 型   式 いすヾ
 A-4BG1T
 三菱
 6D34-TE1
 三菱
 6D16-TE1
定格出力  KW/min-1 62.5/2,050 103/2,150 121/2,000
従来表示 ps/rpm 85/2,050 140/2,150 165/2,000
作業範囲 最大掘削半径   mm 8,270 9,900 10,310
最大掘削深さ   mm 5,600 6,700 7,010
最大掘削高さ   mm 8,520 9,660 9,770
最大ダンプ高さ  mm 6,090 6,830 6,870
最小旋回半径   mm 2,390 3,460 3,900
その他 室内騒音   dB(A) 70 70  70
室外騒音 dB(A)/7m 70 70 72
   注:[  ] 内数値はロングクローラ仕様の数値です。
     単位は国際単位系のSI単位表示で、( )内は従来表示です。
     バケット容量・掘削力は、新JIS表示で旧JISを併記しています。
      SK200、SK220の最大掘削力はパワ-アップ時です。
ご参考
1.語句説明
排ガス規制対応エンジン
 建設工事の作業環境改善と現場周辺環境の保全を目的として、建設機械から排出さ
れる窒素酸化物などを建設省が定めた基準値まで抑制したエンジン。トンネル工事用
建設機械については'96年4月から、一般工事用主要3機種については、'97年4月から、
また、普及台数の多い建設機械については、'98年4月から使用義務付けが開始される
予定。
2.『スーパーバージョン』と『カスタムバージョン』の機能差異について
機能スーパーバージョンカスタムバージョン
旋回フラッシャ     ○     -
セイフティバンパ     ○     -
後方作業灯     ○     -
オートロックパワーウィンド     ○     -
HOT&COOLボックス     ○     -
2スピーカAM/FMオート
チューニングラジオ
     ○     -
1スピーカAMオートチューニングラジオ     -     ○
ルームミラー     ○     -
シートチルト&高さ調節     ○     -
シート肘掛け     ○     -


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