2001年6月13日

ターボ圧縮機に関する業務提携について

~韓国サムスン社との協力によりターボ圧縮機事業を強化~

 当社と韓国のサムスン・テクウィン株式会社(本社:ソウル市、Samsung Techwin Co., Ltd.、以下サムスン社)はこのほど、ターボ圧縮機に関して業務提携を行うことで合意に達しました。

 本合意により、当社はサムスン社の汎用ターボ空気圧縮機「ターボマスター(商品名)」の日本での独占販売権を得、既に当社が製造・販売を行っている汎用ターボ空気圧縮機と併せて商品力を拡充します。圧縮機本体の製造はサムスン社が行い、当社はユーザーへの販売、据付、試運転及び納入後のアフターサービスを行います。「ターボマスター」は、今月より「コベルコ」ブランドにて本格的な販売を開始します。
 なお、当社が有するターボガス圧縮機の韓国での販売協力についても、今上期中の関係構築に向けて、現在協議中です。

対象となる「ターボマスター」3シリーズ9モデルの概要及び特長は以下の通りです。

【概要】

シリーズ

TMC

TMB

TMA

空気流量(m3/h)

2,300~5,800

4,300~8,300

6,200~13,000

モータ出力(kW)

300~450

525~675

750~1,120

価格

TMCで4,000万円程度

販売目標

30台以上(初年度)

【特長】

1.高い省エネルギー性:

圧縮機の効率に大きく影響する羽根車などの主要部分に、最新の空気力学に基づく設計を導入し、高い効率を実現。また、容量調整機構を採用して、広い範囲での空気流量による運転が可能。

2.コンパクト、優れたメンテナンス性:

完全パッケージ化されたユニットにより従来機に比べ、小型化を実現。また、冷却部分と増速機部分を一体化して、日常の保守点検を容易にした。

3.ユーザーにやさしい制御システム:

タッチパネル方式の制御盤を有し、簡単で的確なコントロールが可能。
 サムスン社は、主に航空機用エンジンの製造・販売を行う会社として1977年に設立され、これまで世界の大手航空機メーカーへ多くの納入実績を誇っています。この中で培われた先進技術を汎用ターボ空気圧縮機に応用し、1995年に「ターボマスター」を開発、上市しました。これまで累計で70台以上を韓国内外に納入している韓国最大の汎用ターボ空気圧縮機メーカーです。同社ではアメリカ、中国、インド等の機械メーカーと積極的に業務提携を行っており、同型の圧縮機市場の新興勢力として近年、急激にシェアを伸ばしています。

 ターボ圧縮機は羽根車の遠心力を利用して気体に圧力を与え、連続的に送り出す機械です。大別して、空気を圧縮するもの、水素や炭化水素などのガスを圧縮するものがあります。ターボ圧縮機は他タイプの圧縮機に比べ、大容量の空気やガスを圧縮するのに適しています。空気圧縮機は半導体・自動車メーカー向け、ガス圧縮機は石油精製・石油化学メーカー向けなどに広く使用されています。

 当社は、1915年に往復式(レシプロ)圧縮機の製造を開始して以来、スクリュ圧縮機、ターボ圧縮機など順次横展開を図っている、国内有数の総合圧縮機メーカーです。汎用ターボ空気圧縮機では、用途に応じて「AVE・AVシリーズ」、「VGPシリーズ」を有しています。今回、新たに「TMシリーズ」をラインアップすることで、顧客ニーズへのきめ細かな対応を一層可能にし、ひいては顧客満足度の向上につながるものと確信しております。

 

【サムスン・テクウィン株式会社の概要】

社長:Joong-Koo Lee (President & CEO)

本社:Samsung Yeoksam Bldg. 647-9, Yeoksam-Dong, Kangnam-gu, Seoul, Korea

売上高:1.415,234 百万ウォン (US$1,123,470 , Exchange rate:1,259.7 2000年12月期)

 

以 上

 


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