加古川製鉄所「第8線材工場」リフレッシュ工事について
1997年4月24日 加古川製鉄所「第8線材工場」リフレッシュ工事について 当社はこのほど、需要家のより多様化・高度化するニ-ズに対応し、線材のトップ メ-カ-としての地位を今後も堅持すべく、中・長期的な視野に立った戦略投資とし て、加古川製鉄所「第8線材工場」のリフレッシュ工事を実施することを決定しまし た。今回のリフレッシュ工事の投資総額は約90億円の見通しです。 当社の線材製品は、永年にわたり高級ブランドとして業界内の地位を築き、「線材 の神戸」として世界に知られた当社の看板品種です。特に、自動車向けを中心とした 各種ばね鋼や冷間圧造用線材、スチ-ルコ-ド用線材などの特殊鋼線材を主に、常に 業界のリ-ダ-的役割を果たしてきました。 当社の線材製品は、「神戸製鉄所第7線材工場」と「加古川製鉄所第8線材工場」 の2つの圧延工場で生産されています。このうち、「神戸製鉄所第7線材工場」につ いては、多品種・小ロットの高級鋼圧延ミルとしてさらに強化すべく仕上げラインを 中心としたリフレッシュ工事を実施することを昨年9月に決定、現在、工事を進めて います。(投資総額:約90億円、97年1月着工、98年12月稼動予定) 今回の、「加古川製鉄所第8線材工場リフレッシュ工事」はこれに引き続くもので、 設備の老朽化が進んでいた第8線材工場加熱炉および第2分塊工場冷却床を最新鋭設 備に更新し、老朽化設備を更新することによる安定操業の確保、製品表面品質、 内部品質(機械的性質、脱炭等)の一層の改善による品質競争力の向上、さらなる 自動化・省人化により労働生産性を向上させることなどを目的とするものです。また、 鋼片の寸法を神戸製鉄所と同寸に変更することで、加古川、神戸両製鉄所間の鋼片振 り分けの柔軟性が向上し、より効率的な生産体制が確立します。 今回の加古川製鉄所リフレッシュ工事の実施により、各種ばね鋼や冷間圧造用鋼な どの「高級鋼圧延ミル」としての神戸製鉄所第7線材工場、一方、スチ-ルコ-ド用 鋼やPC用鋼などの「量産高級鋼主体のミル」としての加古川製鉄所第8線材工場と いう当社の生産基盤がさらに強化されることとなり、品質や納期など多様化する需要家ニ-ズに対し、これまで以上にきめ細かな対応が可能となります。 主なリフレッシュ工事内容および工事スケジュ-ルは下記の通りです。 1.工事内容 (1)第8線材工場 ・ウォーキングビーム加熱炉への更新 ・鋼片サイズの変更に伴う鋼片圧延機の新設 (2)第2分塊工場 ・鋼片冷却床の更新 ・鋼片サイズの変更に伴う鋼片探傷ラインの改造 ・鋼片トラッキングの自動化 2.投資金額 約90億円 3.工事スケジュ-ル 97年5月 事前工事着工 98年1月 本格工事着工 99年5月 稼動 以 上
ホームへ
ひとつ上のページへ