神鋼コベルコ建機(株)市川建機センターのリニューアルについて
1997年7月15日 (株)神戸製鋼所 神鋼コベルコ建機(株)市川建機センターのリニューアルについて 当社はこのほど、’97-’99新中期経営計画(KOBELCO-21)における建機事業 の重点実施課題の一つとして、神鋼コベルコ建機(株)市川建機センターのレイア ウト変更と設備増強を決定し、そのための工事を8月から着手することになりまし た。完成は1998年下期を予定しています。なお、設備投資額は約11億円です。 市川建機センターは、従来より関東エリアとしては業界で最大規模のスペース (総敷地面積:39,100平方メートル)を誇っており、さらに首都圏からのアクセス も容易なことから当社の建機事業を運営していく上で、極めて重要な戦略的拠点と なっています。 ところが、近年の関東エリアでのレンタル市場の拡大とレンタル業者の多店舗展 開の進展、あるいは建設業者の専業化の動きが強まっていることから、市場環境の 変化を見据えた、これまでの枠にとらわれない総合的な建機センターとしての機能 の必要性が求められていました。 市川建機センターのリニューアルによって今後、強化される機能は次の通りです。 1. 教習・研修機能 車両系、移動式クレーンを中心としたユーザー向け教習の年間受け入れ数をこ れまでの2,200名から5,000名に拡充する。 関東エリアの社内・ディーラー研修の受け入れをこれまでの年間120名から 240名に拡充する。 2. 中古車センター 常設展示をこれまでの150台から500台とする。 3. 整備機能 ショベルおよびクレーン整備能力を3スパンから8スパンとし、車検整備機能 も新たに付加する。また、関東エリアのショベル系機種整備工場として油圧機 器の再生・特機の製造を行う。 4. 部品センター 大久保パーツセントラル(明石市)に次ぐ第2パーツセンター化を図り、在庫 アイテム数を7,000個から50,000個とする。(大久保パーツセントラル:大物 パーツ、市川:小物パーツ) 5. カスタム対応 建機の付加価値をさらに高めるために新商品の開発、製作を行う。 6. イベント会場 新商品発表イベントなど販売促進につながるスペース(最大3,525m2)を確保 する。 当社では、今回の市川建機センターのリニューアルにより、ユーザー満足度を上 げ、販売支援機能がさらに充実することとなり、関東エリアのみならず建設機械事 業全体のカスタマーサポート力の強化が実現できます。 さらに、当社にとって関東エリアのシェアアップは最重点課題であり、*1関東エ リアの販売会社再編効果と合わせて新車販売台数の増加に大きく寄与できるものと 考えています。 (ご参考) *1関東エリアの販売会社再編について 当社では市川建機センターのリニューアルに先立ち、関東エリア(1都7県)の 8ヶ所の販売会社・営業所を3ヶ所に再編し、6月1日より営業を開始しています。 これまで、関東エリアでは販売会社と営業所が混在しており、ディーラーやユー ザーからみて、責任体制が不明確であったため、エリアマネージメント力が充分発 揮されていませんでした。このようなことから、当社は、決め細かいサービスへの 対応と、専業化が進むと同時に都県の行政単位を越えたマーケットへの対応力をさ らに強化する目的で再編したものです。 (再編された販売会社) 名称 関東コベルコ建機 東関東コベルコ建機 北関東コベルコ建機 本社所在地 東京都品川区 千葉県佐倉市 埼玉県岩槻市 担当エリア 東京都・神奈川県 千葉県・茨城県 埼玉県・栃木県・群馬県 ・山梨県 再編方法 「神奈川コベルコ」+「*MC関東」統合 「千葉コベルコ」社名変更 「栃木コベルコ」+「埼玉コベルコ」 +「コベルコ東京(営)」 +「コベルコ茨城(営)」 +「コベルコ高崎(営)」 資本構成 コベルコ80%:三菱商事20%の合弁 コベルコ76%:三菱商事24%の合弁 コベルコ100% *MC関東:三菱商事資本の建機などの販売会社 以上
ホームへ
ひとつ上のページへ