「神戸新本社ビル」建設計画決定について
1997年12月1日 「神戸新本社ビル」建設計画決定について 当社は、神戸東部新都心に神戸製鋼グループとしての「神戸新本社ビル」(以下、新本 社ビル)を建設するため細部について検討を行ってきましたが、このほど基本計画を決 定しました。 当社は、阪神大震災の影響で神戸本社地区でそれまで使用していた事務所スペースの大 部分(約52,100■)を失い、現在、神戸本社地区の業務拠点は旧本社地区、三宮地区、 大阪肥後橋地区の3地区に分散配置することを余儀なくされていますが、「新本社ビ ル」の完成により、業務効率が大幅に向上するとともに当社単独で、現在に比べ年間約 9億円のコストダウンが実現する見通しです。また、「新本社ビル」は、東部新都心の シンボルタワーとなることから神戸の復興に寄与するとともに周辺の街づくりにもは ずみがつくものと考えられます。 新本社ビルの概要は以下の通りです。 「新本社ビル」の概要 1.所在地 :神戸市中央区脇浜海岸通 (東部新都心 業務研究ゾーンの当社社有地、IHDセンタービル北側) 2.延床面積:約50,000■(地上25階 地下1階、高さ124m) 3.就業人数:約2,400人 4.総事業費:約170億円 「新本社ビル」は神鋼パンテツク■および神鋼興産■との区分所有とし、自社ビル入居 により業務効率化・事務所経費の削減を図ります。また、関係会社各社を再配置し、統 合することでグループ経営の一体化・効率化を図ります。基本的なコンセプトとしては、 ■ 建物のライフサイクルコスト(初期建設コスト、ランニングコスト)をミニマム化 したビルであること、■実質的で機能本位、かつ快適で使いやすいオフィスであること、 ■ 耐震性に優れ防災に十分配慮したインテリジェントビルであること、■東部新都心 のシンボルタワーとして周辺街づくりと整合・調和していること、等があげられます。 「新本社ビル」の建設に関しては、「神戸新本社ビル建設検討委員会」(95年9月発 足)を中心に慎重に検討を重ねてきました。本年5月には基本計画設計コンペを行い 設計事務所を選定し(■日建設計)、現在、基本設計を実施中です。今後は、詳細設計 を行い、2000年度の完成を目指して、構造評定や建築申請など各種手続きを進めてい く考えです。なお、今回の建設計画決定を契機に「神戸新本社ビル建設検討委員会」は 「神戸新本社ビル建設委員会」と改称し(12月1日付)、引き続き新本社ビル建設の 円滑な推進を図っていくものとします。 「新本社ビル」の主な特徴は以下の通りです。 1. 省エネルギー・ライフサイクルコストの低減 様々な省エネルギー手法の採用により、標準的なモデルと比較して年間ランニングコス トを約40%低減しました。 具体的には、 (1) バルコニー庇を設置し、夏の強い日射を遮へいすることにより冷房負荷を大幅に軽 減します。 (2) 自然採光、外気冷房など「自然エネルギー」を最大限利用します。 (3) 蓄熱システム、高効率照明器具の採用など「エネルギー・資源の効率的運用」に努 めます。 2.防災・非常時対応 (1) 震度7クラスの大地震にも充分耐える耐震構造です。 (2) 加圧防煙システムの採用、緊急ヘリポートの設置により安全な避難経路を確保する と同時に「中央監視室」、「電気室」を地上階に配置し、火災や水害等の各種災害に対 する備えも万全です。 (3) 蓄熱槽の有効利用により生活・消火用水を確保、また、非常用発電設備、備蓄倉庫 も備えており非常時対応も万全です。 3.外観関係 (1) 六甲の山並みに映える優美な色を基調とし、周辺のどの角度から望んでも表情豊か な外観です。 (2)耐火鋼板やアルミパネル・チタン等の当社製品を最大限活用しています。 (3) 東部新都心のランドマークとなる高さ124mを誇り、頂部のシルエットに変化を持 たせています。 4.断面計画・オフィス計画 (1) 神戸製鋼ゾーンを上層階、関係会社ゾーンを下層階に分割し、上層階用・下層階用 のエレベーターを独立して設置します。また、中央に共用の食堂階を配置することで利 便性を高めています。 以上
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