神戸製鋼グループ通信用ネットワークの構築について


                                                           1998年2月25日
                                                         株式会社神戸製鋼所
                                                    コベルコシステム株式会社

           神戸製鋼グループ通信用ネットワークの構築について

 神戸製鋼とコベルコシステムはこのほど、*1神戸製鋼グループで共同利用するデー
タ通信用ネットワークを構築し、一部運用を開始しました。現在切り替え作業を順次
行っており、本年6月には全面的に新ネットワークに移行する予定です。この運用に
より通信費用を年間で1億円以上削減することが可能となります。また、本ネットワ
ークの構築に要した設備投資額は約1億3千万円です。

 神戸製鋼グループのネットワークはこれまで、製品の受発注や諸経費の管理などの
ホストコンピュータ系とインターネットの閲覧や電子メールの送受信などのオープ
ン系に分けて運用しているとともに、各社がそれぞれ独自でネットワークを敷設して
いるため、維持管理にコストがかかるうえに相互情報交換の面で効率が悪くなってい
ました。

 こうしたことから、両社では97年6月よりホストコンピュータ系とオープン系を
一元化するための設計プロジェクトをスタートさせ、インターネットの普及に伴い一
般化したルータ(通信装置)をベースにした新たなネットワーク(WINK:Wide 
Information Network for KOBELCO group)を構築したものです。
 今回の新ネットワークの運用によって期待される効果は、1.コストダウン2.運営の
効率化3.利便性の向上です。このほか、神戸製鋼グループ各社の拠点間を複数ルート
で相互に接続するメッシュ構成をとっており、一部拠点が停止しても自動的にバック
アップルートを経由した情報交換が可能なため、災害に強い構成となっています。

 また、現在、神戸製鋼の中だけでしか利用できなかったイントラネットを、この5
月には本情報基盤を利用してグループ各社でも利用できるイントラネットとして立
ち上げる予定です。このイントラネットではグループ各社間の幅広い製品群やサービ
スの情報交換を手始めに、グループ経営の強化に役立てていく予定です。

 今回のネットワークはコベルコシステムがNTTより機器を調達、全面的に構築、運
営しています。コベルコシステムでは、本ネットワークの構築で得たノウハウを活か
し、グループ各社以外へ機器販売から運営アウトソージングなどのネットワーク事業
を積極的に展開していく考えです。

*1神戸製鋼グループ
現在、WINKに参加しているグループ企業は以下の通りです。
コベルコシステム、神鋼プラント建設、コベルコパーソネルセンター、神鋼ヒューマ
ンクリエイト、油谷重工、神鋼アルコアアルミ、コベルコPRセンター、コベルコツ
ール、コベルコ科研、ジェネシステクノロジー、コベルココンプレッサ、コベルコ建
機   計12社
なお、99年度末までには、戦略グループ会社(神戸製鋼と一体となった事業運営を
行うことにより、グループとして総合力を発揮できる83社)全てが参加できるよう
にしていく予定です。
                                                                   以上


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