神戸熱供給(株)の熱供給事業開始について
1998年3月31日 神戸熱供給株式会社 株式会社神戸製鋼所 神戸熱供給(株)の熱供給事業開始について 神戸熱供給(株)は、神戸東部新都心地区において第1号の地域冷暖房(熱供給事業) を、本年4月1日より開始致します。第1号の熱源プラントは、国際健康開発センタ ーの1階に設置しており、同ビル及び近隣ビル向けの冷暖房用エネルギーを供給して いくことになります。神戸熱供給(株)は、省エネルギー・環境負荷の軽減、都市景観の 向上、都市災害の危険性の軽減等を目指した地域冷暖房システムの導入と、安定的な 熱供給を目的とし、(株)神戸製鋼所、関西電力(株)、大阪ガス(株)の3社が共同出資により 1996年6月に設立したものです。今後は、当地区の全体開発計画にあわせて順次 熱源プラントを拡張していく計画です。 今回国際健康開発センターに設置する熱源システムの特長は、電気とガスによる複 合エネルギーシステム(※1)を採用して、それぞれの特長を活かしながら、熱供給の安 定、省エネルギー・環境負荷の低減、エネルギー使用の平準化(※2)、防災機能の強化 (※3)を図っていることです。地域冷暖房システムの導入は、災害に強いライフライン のひとつとして震災復興計画の円滑な推進に寄与し、公共・公益にも資するものであ り、かつ兵庫県、神戸市のご指導とご支援のおかげで、総理府阪神・淡路復興対策本 部より『新産業構造形成プロジェクト関連の復興特定事業』として選定頂きました。 さらに、通産大臣、建設大臣より民活法の特定事業に認定されています。本事業を通 じて21世紀の特色ある街作りに役立ちたいと考えています。 (※1)電気とガスによる複合エネルギーシステム 電気方式、都市ガス方式の特長を活かす構成とし冷温水を供給する。 (※2)省エネルギー・環境負荷の低減とエネルギー使用の平準化 高効率機器の導入及び電気・ガスの機器の最適運用や、夜間電力を利用した水蓄 熱方式の採用により、省エネルギー・エネルギー使用の平準化に寄与する。 (※3)防災機能の強化 水蓄熱槽、受水槽を緊急時に防災用水として活用できるシステムとするとともに、 都市ガスも耐震性に優れた構造・材料の導管によって中圧供給する。 ご参考 <今回の熱供給事業の概要> (1)熱源設置場所:国際健康開発センター1階 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5番1号 (2)供 給 先:国際健康開発センター、他 (3)供給開始時期:1998年4月1日 (4)主 な 設 備 :空気熱源ヒートポンプ 325RT(4,115MJ/h)×1台 ガス吸収冷温水機 600RT(7,598MJ/h)×3台 電動ターボ冷凍機 600RT(7,598MJ/h)×2台 水蓄熱槽 1,500 (5)設 備 能 力 :冷熱最大供給能力 3,780RT(47.8GJ/h) 温熱最大供給能力 31.8GJ/h <神戸熱供給(株)の概要> (1)会社名:神戸熱供給 株式会社 (2)所在地:神戸市中央区脇浜町2丁目10番26号 (3)設立時期:1996年6月 (4)資本金:4億円 (5)社 長:佐伯 弘文((株)神戸製鋼所 常務取締役) (6)出資構成:(株)神戸製鋼所 51.0% 関西電力(株) 24.5% 大阪ガス(株) 24.5% 以 上
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