FA・ロボット事業の再構築について


                                                        1998年11月4日


                  FA・ロボット事業の再構築について


当社は、経営基盤強化策の一環として、現在電子・情報事業部で運営しているFA・
ロボット事業の再構築を検討してまいりましたが、このほど、溶接ロボットを溶接事
業部に事業移管するとともに、生産拠点の再配置を決定致しました。
詳細は以下の通りです。

<FA・ロボット事業の再構築の概要>

(1) 溶接ロボットは、電子・情報事業部より溶接事業部に事業移管し、生産拠点も藤
   沢工場へ再配置する。

(2) 塗装ロボット及びハンドリングロボットについては、電子・情報事業部で従来通
   り事業運営を行う。また溶接ロボットの生産を藤沢工場に移転するのにともない、
   生産の効率化、資産の有効活用の観点から、生産拠点を高砂製作所に移転する。

(3) 事業移管、生産拠点の再配置については、1999年4月を目処に具体化を図
   る。

(4)豊橋FA・ロボットセンターの跡地については、資産の有効活用を検討する。

当社は1991年4月より、それまで溶接事業部で推進していた溶接ロボット事業
と、機械・エンジニアリング部門で推進していた塗装ロボット事業を電子・情報事業
部の中に統合一元化し、事業の拡大を目指してきました。生産拠点については199
2年11月に、溶接ロボットを藤沢工場から、塗装ロボットを岩屋工場から豊橋FA・
ロボットセンターに移管統合し、生産の効率化と新メニューの開発を図ってきました。
その結果、新たな製品メニューとしてハンドリングロボットを商品化し、また鉄骨向
け溶接ロボットでの事業基盤確立を行い、塗装ロボット事業での圧倒的シェアを維持
向上するなど、事業の統合一元化による着実な成果を上げてきました。

一方、FA・ロボット事業は将来とも有望な事業ではあるものの、その需要は豊橋
への移転に際して想定した規模まで達しないことが明らかと考え、現在厳しい事業運
営を強いられている当社FA・ロボット事業について、今回抜本策が必要との結論に
到りました。抜本策を検討する中で、機種別に置かれた状況の違い、すなわち製品・
技術の強み弱み、ユーザーとの関係等を踏まえて、溶接ロボットについては溶材事業
とのシナジー効果を追求するという観点から、塗装ロボット、ハンドリングロボット
については当社機械部門の一大拠点である高砂製作所に集約して競争力強化を図ると
いう観点から、今回の対策を決めたものです。
また、全社的な生産設備の再配置を検討する中では、他事業所の設備をFA・ロボ
ット事業に活用するとともに、豊橋FA・ロボットセンターを遊休化することによっ
て、全社の資産・設備の有効活用が図れることになります。

その結果今後は、溶接ロボットについては溶接材料との組み合わせで開発・生産・
販売を行い、最先端の溶接技術を基盤としたロボット開発を目指すとともに、溶接材
料ビジネスへのシナジー効果も活用しながら、溶接事業全体として一層の発展を図っ
ていきます。塗装ロボットについては圧倒的シェアの維持を、ハンドリングロボット
については益々拡大する市場での事業基盤確立を目標とし、電子・情報事業部が収益
基盤の早期確立を目指して事業推進していきます。


<豊橋FA・ロボットセンターの概要>
(1)所在地:愛知県豊橋市三弥町字中原1-2
(2)代表者:黒田  清和
(3)従業員数:144名(1998年9月末)
(4)敷地面積:90,300■
(5)主要製品:溶接ロボット、塗装ロボット、ハンドリングロボット

<藤沢工場の概要>
(1)所在地:神奈川県藤沢市宮前字裏河内100-1
(2)代表者:菅谷  裕司
(3)従業員数:267名(1998年9月末)
(4)敷地面積:91,200■
(5)主要製品:半自動溶接用ワイヤ

<高砂製作所の概要>
(1)所在地:兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3-1
(2)代表者:祖川  英彦
(3)従業員数:1,919名(1998年9月末)
(4)敷地面積:1,456,200■
(5)主要製品:鋳鍛鋼品、チタン、鉄粉、産業機械、化学機械、建設機械、等


                                                            以  上



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