1999年5月27日
コベルコ・コンプレッサ株式会社
株式会社神戸製鋼所
小型・中型油冷式スクリュコンプレッサ『MarchⅡ』および
『HandSomeⅡ』の開発・販売について
~小型機「March」シリーズ・中型機「HandSome」シリーズのフルモデルチェンジ~
この度コベルコ・コンプレッサ株式会社(以下:コベルコ・コンプレッサ)、並びに株式
会社神戸製鋼所(以下:神戸製鋼)は、小型【モータ出力7.5kw,11kw】及び中型【モータ出
力15kw】の油冷式スクリュコンプレッサをフルモデルチェンジし、『MarchⅡ』,『HandSome
Ⅱ』シリーズとして6月1日より販売を開始します。
今回のシリーズは、「使える場所をより広く、使える人をより広く」を開発コンセプトと
して耐久性・メンテナンス性を向上するとともに、省エネ化、信頼性を追求した新型機です。
販売価格・販売目標台数は、以下の通りです。
《新型機種の概要》
シリーズ |
MarchⅡ |
HandSomeⅡ |
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モータ出力 |
7.5kw |
11kw |
15kw |
冷却方式 |
空冷式 |
空冷式 |
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吐出圧力 |
0.83Mpa{8.5kgf/cm2} |
0.69Mpa{7.0kgf/cm2} |
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販売価格 |
112~249万円 (従来機価格と同等) |
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販売目標台数 |
合計 2,000台(初年度) |
*上記は標準仕様。高圧仕様【吐出圧力 MarchⅡ:1.27Mpa{13.0kgf/cm2},HandSomeⅡ
:0.93Mpa{9.5kgf/cm2}】モデルも製作致します。
*各機種共ドライヤ一体型・コンプレッサ単体型両モデル揃えております。
近年、汎用コンプレッサは工作機械・精密機械加工など一般的な製造業におけるエアー源
として使用されているのをはじめ、クリーニング業、歯科医、ゴルフ場、印刷業、運送業、
建設業など、より人々の生活に密着したあらゆる分野において極めて重要且つ必要不可欠な
機械装置として急速に普及してきました。中でも7.5kW~15kWクラスのコンプレッサは中小
企業から大企業まで幅広く使われております。
当該クラスのコンプレッサ市場は往復式が主であり、回転式であるスクリュコンプレッサ
の普及は25~30%程度となっておりますが、騒音等の環境問題からスクリュ化が着実に進み、
需要が拡大しております。
『March』シリーズは1995年4月に、『HandSome』シリーズは1995年10月に新登場して
以来、実に4年ぶりのフルモデルチェンジとなります。今回の『MarchⅡ』,『HandSomeⅡ』
の開発にあたっては、ユーザーニーズである省エネ、耐久性、信頼性を追及し、合わせて心
臓部の本体開発を行いました。
今回開発した『MarchⅡ』,『HandSomeⅡ』シリーズの主な特徴は以下の通りです。
《使える場所をより広く》
1. 周囲温度への耐久性を向上
オイルクーラ、冷却ファンサイズを大きくして冷却効率を向上させた。これにより夏場の
高温期での使用に信頼性を高めました。
2. 塵埃環境への耐久性を向上
冷却空気取り入れ部のダストフィルタと、スクリュ本体への空気取り入れ吸込み面積を拡
大。また、塵埃環境対策として塵埃の分離を遠心分離+ろ過分離の2段階としました。
3. 空気中の異物への耐久性を向上
吐出空気中の油分分離を2段階にして、分離エレメントの負荷を軽減。吸込み空気中の異
物への耐久性を高めました。
4. 全閉外扇モータ標準装備
塵埃や湿気の多い環境でも信頼性が高く、安全性を確保します。
《使える人をより広く》
○オイルセパレータのカートリッジ化、ポリVベルト部構造の改良で、交換や取扱が容易に。
○新構造のユニットは、配管・部品点数を最小に抑え、メンテナンスをよりシンプル化した。
○12,000時間と長い交換サイクルの純正潤滑材「スーパールブ」を採用。
神戸製鋼は1915年にわが国で初めてコンプレッサの開発に成功、1956年には、現在のコ
ンプレッサ市場で主流であるスクリュコンプレッサの国産第1号機の開発・販売を手がける
など、常に業界のパイオニアとして、ユーザーから幅広い支持を得ています。今後も神戸製
鋼が開発・製造を、コベルコ・コンプレッサが販売を行い、積極的に事業展開していきます。
<コベルコ・コンプレッサ株式会社の概要>
本社 :東京都中央区日本橋兜町7番12号(山種ビル9F)
(東陽町コベルコビルより移転し、99年5月より業務スタート)
社長 :渡邊 弘幸
資本金 :450百万円(神戸製鋼100%)
設立 :1997年7月1日
従業員 :124名(1999年3月末現在)
業務内容:汎用・準汎用圧縮機、及び周辺機器の販売、アフターサービス等
~本件に関するお問合わせ先~
コベルコ・コンプレッサ(株) 営業企画室 TEL 03-5644-0013
(株)神戸製鋼所 秘書広報部 TEL 03-5739-6010
以上