神戸製鋼所 ダイカンへ資本参加
1996年2月15日
株式会社 神戸製鋼所
神戸製鋼所 ダイカンへ資本参加
当社は、このほどドラム缶業界では最老舗のダイカン(株)の要請をうけ資本参加
することを決定した。これは、本年4月にダイカン(株)が行う第三者割当増資を引
受けるもので、出資額は 3.5億円、出資比率は、16.7% となる。同時に、当社は、従
来から中小型缶用の薄板で取引のあった同社の経営に参画することになった。
国内高炉の薄板を取り巻く環境は、自動車・家電の空洞化等、需要面で厳しい状況
が続いている。このような状況下、当社は、大幅なリストラを実施しつつ、阪神大震
災からの復興に取り組んでいる。その一貫として、国内の安定的な薄板販売先の確保
も図ってきた。
一方、ドラム缶製造では、77年の歴史を持つダイカン(株)は、 200Lドラム缶
(大型缶)の自動化ラインの導入による効率的な生産体制の確立を目指してきた。
今般、中小型缶用の薄板で取引がある両社のニーズが合致し、資本参加に到り、当
社の出資に合わせて、 200Lドラム缶の自動化ラインの導入の運びとなったものであ
る。
なお、新ラインは、ダイカン(株)の現在の本社工場 (大阪市) に設置し、 '97
年前半の稼働を予定しており、設備の設計・据え付けを当社の機械エンジニアリング
部門が、担当することになっている。
稼働後の生産は、まず、ダイカン(株)の委託分を内製化することから開始する。
また、材料の取扱は住友商事株が行い、ダイカン(株)への出資も行うことになって
いる。
以 上
< ダイカンの会社概要 >
1) 本 社 大阪市此花区島屋
2) 資本金 140百万円
3) 従業員数 約120名
4) 創 業 1919年4月
5) 社 長 阿部 肇
6) 売上高 1994年12月 4,482 百万円
7) 経常利益 1994年12月 59 百万円
8) 工 場 本社(大阪市),刈谷,枚方
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