平成8年3月期 決算見通し及び連結決算見通しについて
平成8年3月7日
株式会社 神戸製鋼所
(コード番号)5406
平成8年3月期 決算見通し及び連結決算見通しについて
当社の第143期(平成8年3月期)決算につきまして、今般その見通しを得ま
したのでお知らせいたします。
当期のわが国経済は、景気の足踏み状態が続くなか、夏場以降の円高の是正、公
定歩合の引き下げ、更には政府の大型経済対策の実施など、経済環境の好転により、
景気は緩やかな回復を辿りつつありますが、いまだ低迷を脱しきれない状況にあり
ます。
このような状況下、当社は、阪神・淡路大震災からの復旧、復興に全力で取り組
むとともに、受注・売上の確保、および合理化、コスト削減等徹底した収益改善に
全社をあげて取り組んでまいりました。
その結果、当期の売上高は、震災復旧にともなう鉄鋼部門の生産・販売量の回復
や、アルミ・銅部門、および機械部門の増収により、全体では前期に比べ約 800億
円増の 1兆 1,450億円程度となる見通しであります。
一方、損益につきましては、震災からの順調な復旧と合理化諸施策の効果に加え、
機械部門が好調に推移した結果、経常利益は 360億円程度となる見通しであります。
また、特別損益としまして、子会社の解散にともなう整理損失や、特別退職金等
のリストラ関連損失などで 500億円程度の特別損失を計上する一方、土地・株式の
処分による売却益 840億円程度を特別利益に計上する予定であります。
この結果、税引後当期利益は 670億円程度となる見通しであります。
なお、当期の配当につきましては、誠に遺憾ながら、無配とすることで株主総会
にお諮りする旨、昨日開催の取締役会において決議いたしました。
(億円)
| 売上高 | 経常損益 | 当期損益 | 配当 |
当 期(見通し) | 11,450程度 | 360程度 | 670程度 | 0円 |
前年度実績 | 10,655 | ▲188 | ▲957 | 0円 |
(連結決算)
半導体関連および米国、東南アジアを中心に海外子会社が好調に推移するなど、
グル-プ各社の業績が総じて好調であったことから、連結売上高は当社単独に比べ
3,250億円増の 1兆 4,700億円程度(前期 1兆 3,355億円)となり、連結当期利益
は当社単独に比べ 240億円増の 910億円程度(前期 ▲924億円)になる見通しであ
ります。
以 上
ホームへ
ひとつ上のページへ