電力卸供給事業について
1996年3月19日
(株)神戸製鋼所
電力卸供給事業について(~電力卸供給入札への応募~)
当社は本日開催されました取締役会において、本年7月初旬実施予定の関西電力(株)
電力卸供給入札の平成14年4月( 2002年) 運転開始募集枠に応募することを決定致し
ました。同時に、発電所設置に関する環境アセスメントを本年6月より実施すべく、
兵庫県、神戸市に対して申入れを行う予定です。
具体的な応札内容は以下の通りです。
(1)発電所設置場所:神戸製鉄所内(神戸市灘区灘浜東町2)
(2)発 電 規 模:70万KW 1基
(3)発 電 方 式:石炭火力発電
本事業については、神戸製鉄所内に140万KW(70万KW2基)の発電所を設
置する計画であり、その内の70万KW1基を今回の入札募集枠に応募するものです。
尚、当プロジェクト推進のため、本年4月1日付にて鉄鋼事業本部内に「IPP企
画推進本部」を設置します。
当社は、阪神淡路大震災で 1,000億円を超える多大な被害を被りましたが、なかで
も神戸製鉄所は、単一事業所としては県下最大の損害を余儀なくされました。
しかしながら、当社は震災直後に、いち早く地元企業として、発祥の地である神戸
に踏み止まることを決意し、現在、当社並びに地元の復興に向けて全社を挙げて取り
組んでいます。
厳しい国際経済環境下の日本鉄鋼業にあって、神戸製鉄所が存続していくためには、
土地・岸壁等の経営資源を最大限に活用しつつ、鉄鋼業の技術の延長上にある新規事
業を興し、それによって製鉄所全体の競争力を高めることが不可欠であります。
このような観点から、当社は神戸製鉄所において、
1.製鉄所製銑事前処理工程の一部廃止・再配置
2.電気事業法改正の下で電力卸供給事業への参画
を推進し、収益の安定化と雇用の確保を図ります。
尚、当社は昨年6月の第142回定時株主総会にて事業内容に関する定款の一部変
更を実施しております。
本計画の詳細については、入札に向け今後更に検討を重ねていくことになりますが、
設備的には最新鋭の発電設備の導入とともに、最新の環境対策を実施し、既存設備の廃
却等を含め製鉄所全体の景観及び環境の維持・改善を図るなど、地域に調和したクリー
ンな新生神戸製鉄所づくりに心がける所存です。
また、計画の推進にあたっては、熱供給・温水プール等の廃熱を利用した施設や周辺
のまちづくり整備など、地域に対する社会貢献に取り組んでいくとともに、地元神戸に
おける雇用の創出・確保はもとより、災害に強い都市作りおよび神戸市の電力安定供給
源としての役割を担っていくなど、地元経済の復興と活性化に積極的に寄与していきた
いと考えています。
尚、発電所設置にあたっては、国・兵庫県・神戸市の要綱に基づく環境アセスメント
を実施し、その結果をもって、改めて行政当局及び地元と十分な話し合いをしていくこ
ととなります。
〔御参考〕
<4月1日付新組織>
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│鉄鋼事業本部│
└───┬──┘
│
┏━━━━┷━━━━┓
┃IPP企画推進本部┃
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┃企画総務部┃ ┃環境部┃ ┃設備部┃
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以 上
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