『バンコック事務所』の開設について

                             1996年7月1日
                             株式会社神戸製鋼所

        『バンコック事務所』の開設について 

  当社はこのほど、鉄鋼需要が急伸しているタイ国において、線材・条鋼系を中心と
した各種鋼材の営業活動、技術サ-ビスの強化を図るべく、本日7月1日付にて『バ
ンコック事務所』を開設しました。

 近年、鉄鋼輸出におけるアジアシフトの流れは加速されており、1995年の日本の鋼
材輸出量にしめるアジア比率は中国を含めると8割近い水準にまでなっています。特
にタイ国は、今や米国、台湾を抜き中国、韓国につぐ第三位の輸出仕向国となってお
り、アセアン市場の約4割を占める最大の需要地に位置付けられています。
  このように、タイ国向けの鉄鋼輸出が急増した背景の1つに、自動車生産の急拡大
とそれにともなう日系部品メ-カ-の現地進出があります。タイ国への日系メ-カ-
現地進出件数はインフラ等の条件面の優位性から他国を圧倒しており、同国は、将来
的にアセアン諸国における部品供給基地となる可能性が大きいと考えられます。特に、
線材・条鋼系の需要家については、今後2~3年間が現地進出のピ-クになると予想
されています。

  当社はこれまで東南アジア地区における営業・技術サービス活動の拠点をシンガポ
-ルの『コーベ・スチール・アジア(Kobe Steel Asia Pte Ltd) 』社(1990年1月
設立) に置き、タイ国へは出張ベ-スで対応してきましたが、この分野のトップメ-
カ-として、同国における営業活動・技術サ-ビス活動の拡充を図ることを急務と考
え、今回の『バンコック事務所』設立を決定しました。
  同事務所には、営業および技術担当者各1名の合計2名を常駐させ、 (1)新規ユ-
ザ-開拓等営業活動の強化、 (2)技術サ-ビスのさらなる充実を図っていく考えです。
  また、同事務所は、めっき鋼板を中心とする薄板類の拡販・技術サ-ビスの拡充を
目的に設立した『香港事務所』(1994年1月設立)と同様、コーベ・スチール・アジ
ア社に所属することになります。

『バンコック事務所』の概要
1.設 立:1996年7月1日
2.所在地:RAJANAKARN OFFICE BLDG.20FL,183 SOUTH SATHORN RD.,YANNAWA,BANGKOK 
3.要 員:営業担当者、条鋼技術担当者 各1名、合計2名
4.管掌地域:タイ国、インドシナ諸国

 (御参考)

『香港事務所』の概要 
1.設 立:1994年1月1日
2.所在地:ROOM 1604,FLEET HOUSE,38 GLOUCESTER ROAD,WANCHAI,HONGKONG 
3.要 員:営業担当者、薄板技術担当者 各1名、合計2名
4.管掌地域:中国、香港、台湾

                                   以 上


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