WHOの入居ビル運営会社について
1995年11月22日  WHO神戸センタ-の入居ビル運営会社の設立について


 兵庫県、神戸市、及び株神戸製鋼所を含む民間企業8社は、世界保健機関健康開発
総合研究センタ-(WHO神戸センタ-)が入居するインテリジェントビルを神戸市
東部新都心に建設・運営する第三セクタ-の会社をこのほど設立します。新会社名を
株式会社国際健康開発センタ-ビルと決定、創立総会を11月27日(月)に開催し、
引き続き法人登記を行います。


 WHO神戸センタ-の設立は、神戸市東部新都心整備の中核に位置づけられており、
健康開発に関する国際的な研究を行う総合シンクタンクとして、健康・保健をキ-ワ
-ドとした全世界の情報の集積、処理、発信を行います。

 株式会社国際健康開発センタ-ビルは、先進的インテリジェントビルを建設、運営
し、本センタ-が効率的に活動する事を支援し、さらに国際交流施設及び健康・環境
関連組織等の集積を図ります。




(株)国際健康開発センタ-ビルの概要は以下の通りです。

1.会社名 株式会社国際健康開発センタ-ビル

2.所在地 神戸市中央区脇浜海岸通1番

3.資本金及び出資者
   資本金 179百万円
              持株比率              持株比率
    株神戸製鋼所     46.4 %     株三和銀行       2.5 % 
    兵庫県          16.8 %     株日本興業銀行    2.5 % 
    神戸市        16.8 %     株さくら銀行      2.5 % 
    神鋼興産株       5.0 %     安田信託銀行株     2.5 % 
    株第一勧業銀行     2.5 %     日本生命保険相互会社  2.5 % 

4.役員候補
  取締役社長 亀高素吉 (株神戸製鋼所 取締役社長)
  常務取締役 土渕省二 (株神戸製鋼所 理事)
  取締役   和久克明 (兵庫県 企画部長)
  取締役   山下彰啓 (神戸市助役(企画調整局長事務取扱) )
  取締役   横山博克 (株神戸製鋼所 常務取締役)
  取締役   白石隆彦 (神鋼興産株 取締役社長)
  監査役   大越年祝 (株神戸製鋼所 総合企画部経理担当部長)

5.会社事業内容

   国際健康開発センタ-ビルを所有し、テナント事業を営むと共に、ビル運営に
   必要な事業を営む。


6.計画概要

   総事業費  約55億円(予定)
   延床面積 約25,000m2(予定)
   竣工予定  平成10年初頭


 (御参考資料)

            WHO神戸センタ-について


 WHO(世界保健機関)は、国際連合の保健医療に関する専門機関で「全ての人々
に可能な限りの水準の健康をもたらす」の理念の達成を目指し、これまで天然痘の撲
滅など多くの業績を上げてきました。しかし世界には都市化、高齢化、環境問題、先
進国と開発途上国との健康格差など数多くの問題が生じており、これらの広範な諸問
題を解明、研究する機関としてWHOセンタ-(世界保健機関健康開発総合研究セン
タ-)の設立が決定されました。

 一方、長寿国日本の健康戦略、高度な保健医療設備と神戸市の国際性、利便性が
WHOに評価され、本年1月にWHOセンタ-が神戸市に設立する事が正式に承認さ
れました。WHO神戸センタ-の設立は、阪神淡路大震災の復興事業のシンボルプロ
ジェクトとされ、その立地が予定されている神戸東部臨海部の整備は、国際的研究機
関や国際業務ゾ-ンを形成する新都心の建設として神戸市民の大きな期待を担う事業
となっています。

 今年8月22日には、WHOと地元4者によってWHO神戸センタ-の設立に関す
る覚書の調印がされました。

 WHO神戸センタ-は、WHO本部直属のプロジェクトオフィスとして、専門スタ
ッフ9名、一般スタッフ15名に非常勤コンサルタント、客員研究員等を加え40名
規模で活動を開始します。運営費は年間約690万ドルを予定しており当初10年間
は地元より支援されます。

 WHO神戸センタ-は今後の活動を通じて「国際社会への貢献」、「新たな知的集
積と健康福祉施策」を促進することが期待されております。当面の研究テ-マとして
は、「ヘルスケア-の提供と都市化」が上げられており、過剰な都市化やスラム化、
高齢化等の「都市化」に関わる健康問題について焦点があてられます。


 当社としてもWHO神戸センタ-協力委員会のメンバ-であると同時に、開発予定
地となっている脇浜岩屋地区の地権者として、全面的に協力していく考えです。


  ホームへ
     ひとつ上のページへ