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ガスクーラの更新
ガスクーラは、ターボ圧縮機の性能に影響を及ぼす重要な機器です。
圧縮機の中間段に設置されるガスクーラは、圧縮により温度が上がった空気やガスを冷却することで等温圧縮に近似させ、圧縮に必要な動力を削減する効果があります。すなわち、ガスクーラの冷却能力の低下は圧縮機性能低下の一因となります。
清掃せずに長期間使用すると、取り扱われるガス、冷却水の水質により、流路面に異物や汚れの付着、また腐食などを生じます。そのままにしておくと流路狭小や詰まりによる圧力損失、また熱伝達面積の減少により冷却能力低下の原因となります。
定期的な点検と清掃により一定の性能は回復しますが、以下の場合は、ガスクーラ更新を提案します。
こんな場合はガスクーラ更新をご検討ください
- ガスクーラを清掃しても、冷却能力があまり回復しない場合
- ガスクーラを清掃しても、すぐに冷却能力が低下する場合(清掃頻度が多くなってきた場合。)
上記の状態はガスクーラの寿命と判断できます。
清掃で取りきれない残留異物や汚れ、また腐食による面荒れなどで、汚れ付着・堆積促進し冷却能力低下を早めます。
(参考)ガスクーラ更新における注意点
以下注意点がございますので、弊社へお問い合わせください。
- 周辺配管の改造または再製作の可能性有り。
- 既設の取合い配管(ガスと水)の調整または新規製作が必要な場合があります。
ガスクーラは製缶品(溶接構造物)であるため製作公差が大きく、旧品と新規製作品では公差の範囲内で寸法が異なっております。
- 既設の取合い配管(ガスと水)の調整または新規製作が必要な場合があります。
- 法規対応
- 労働安全衛生法 第二種圧力容器構造規格が適用される機器は、個別受験が必要になります。(ターボ用ガスクーラのほとんどが該当します。)
- 労働安全衛生法 第二種圧力容器構造規格が適用されるガスクーラの要件を確認する必要があります。
- ガスクーラ管巣のみを更新希望される場合は、特に注意を要します。
- 労働安全衛生法 第二種圧力容器構造規格 個別受験。
- 旧品胴体と新製管巣を組込む際の調整など。
詳しくは下記までお問い合わせください。