汎用圧縮機事業におけるタイ新会社の本格営業開始について

2016年2月1日

株式会社神戸製鋼所

当社は、汎用(小型)圧縮機事業のタイにおけるマーケティング・営業・アフターサービスを目的とした新会社「Kobelco Compressors(Thailand) Ltd.」(以下、KCTH)を設立し、今月より本格的な営業活動を開始しました。KCTHでは、2020年度に売上高30億円、800台/年の販売を目指します。
当社の汎用圧縮機事業は、昨年11月に世界で10拠点目となるインド拠点(KCIN)が営業開始するなど積極的にグローバル展開を進めています。また、日本・アセアン諸国においてトップクラスのシェアを有しており、今回のKCTHの営業開始により更なるシェア拡大を目指します。

汎用圧縮機は、主に工場において設備機械の動力・塗装・粉体搬送等に用いられる圧縮空気を供給し、多様な産業で幅広く使用されるユーティリティー設備です。圧縮機による消費電力は、一般的な工場において工場全体の20~30%を占めるとされ、高い省エネ性能が要求されます。当社の代表機種である汎用スクリュ式圧縮機「Kobelion(コベライアン)シリーズ」は、高効率・省エネモデルである事等から、日本・アセアンでトップクラスのシェアを有しています。

世界の汎用圧縮機の市場規模は約1兆円とされ、中でもタイ市場は自動車や電機・電子関連の日系製造業が数多く進出し、且つ今後も堅調な需要が期待されている事から、足下の3000台/年規模から2020年には4000台/年程度まで拡大すると見込んでおります(当社推定)。その様な中、伸張する市場を捕捉するべくKCTHを設立し、本格的な営業活動を開始したものです。
当社の汎用圧縮機事業は、これまでグローバルな営業・サービス体制の構築を進めて参りました。現在では、営業・製造拠点として日本・米国・中国の世界3極での生産体制※1を整えており、更に、シンガポール・インドネシア・マレーシア・フィリピン・ベトナム・カンボジア・インドに営業拠点を有しています。

また、当社は石油化学プラントなどで使用される非汎用(大型)圧縮機の分野においてもスクリュ式、レシプロ式、ターボ式の3方式全てのタイプを製造している世界唯一のメーカーであり、中でも非汎用スクリュ式では世界シェア50%を誇っています。

今後も世界トップクラスの総合圧縮機メーカーを目指し、需要地に根付いたグローバルな営業展開を進めて参ります。

KCTHの概要

会社名:
Kobelco Compressors(Thailand) Ltd.
所在地:
タイ バンコク ラーチャテーウィー区
資本金:
10,000,000タイバーツ(約3,500万円)
出資比率:
Kobelco Machinery Asia Pte. Ltd.(当社100%出資のシンガポール法人)100%
設立:
2015年7月
代表者:
高城 慶次(たかき けいじ)
従業員数:
6名
業務内容:
タイにおける汎用圧縮機のマーケティング・営業・アフターサービス活動

※1:世界3極での生産体制

拠点名 所在地 事業内容 設立年
播磨工場 兵庫県 加古郡 播磨町 汎用圧縮機の製造 1973
Kobelco Compressors Manufacturing Indiana, Inc. アメリカ インディアナ州 エルクハート市 汎用・非汎用圧縮機の製造・販売 1988
神鋼圧縮機製造(上海)有限公司 中国 上海市 汎用圧縮機の製造・販売 2004

(ご参考)

KCTHの事務所、後列一番左が代表取締役社長 高城 慶次

KCTHの事務所、後列一番左が代表取締役社長 高城 慶次

スクリュ式汎用圧縮機「Kobelionシリーズ」

スクリュ式汎用圧縮機「Kobelionシリーズ」

関連リンク

(注記)プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。

ページトップへ