「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2016」を2件同時受賞

2016年3月16日

株式会社神戸製鋼所

一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が主催する「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2016」において、当社エンジニアリング事業部門の「フレア護岸」が「最優秀レジリエンス賞」を、「鋼製透過型えん堤の段階施工」が「優秀賞」を受賞しました。昨日、東京都内の丸ビルホールにて授賞式が執り行われました。

ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)」は、全国で展開されている次世代に向けたレジリエンス社会構築への取り組みを発掘、評価、表彰する制度として、2014年11月に創設されました。強靭な国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに資する活動、技術開発、製品開発等に取り組んでいる企業・団体からエントリーを募り、2回目となる今年は242社からエントリーがありました。昨日の授賞式では、「企業・産業部門」、「地方自治体部門」、「教育機関部門」、「NPO/市民活動部門」の4部門でそれぞれ金賞・最優秀レジリエンス賞・優秀賞・優良賞が、全エントリーの中からグランプリ・特別顧問賞・特別賞が発表されました。(一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会HPより)

当社は、フレア護岸、鋼製透過型えん堤などの防災・減災製品の開発・設計・制作を通して、今後も事前防災・減災の考えに基づく「国土強靭化」に貢献して参ります。

受賞製品・工法のご紹介

最優秀レジリエンス賞受賞 「フレア護岸」について

台風などで発生する高潮の際、沿岸部への越波を抑え、被害を最小限に留める当社独自の護岸設備です。護岸前面を特殊な曲線形状として波を沖に返す構造のため、従来の直立護岸と消波ブロックを組合せた工法と比較して、天端高(波が一番高く持ち上がるときの高さ)を低くすることが可能です。護岸設備の高さを低く抑えられるため、陸側からの海の眺めを損ないません。また、消波工事が必要なく、砂浜の保全も可能です。このように景観や環境に配慮した越波対策に適している点などをご評価頂き、今回の受賞に至ったものと考えております。
また、既存護岸に組み合わせることで護岸設備の改良ができる「上部フレア護岸」もラインナップしています。フレア護岸に比べて工期が短く、コストが低いことが特長です。フレア護岸と合わせて全国で10箇所の実績があります。

フレア護岸のイメージ図

フレア護岸のイメージ図

上部フレア護岸波返し状況

上部フレア護岸波返し状況

企業・産業部門 優秀賞受賞 「鋼製透過型えん堤の段階施工」について

鋼製透過型えん堤とは格子型をした鉄製のダムで、洪水発生時には土石流、流木などを塞ぎ止める安全性を確保し、平常時には水流や魚類などの往来を阻害しない、自然環境に配慮したえん堤です。
段階施工は、非越流部・下段部と上段部に分けて施工する方法で、一期施工(非越流部・下段部)が終わった段階でも、一期目の施工済みの高さまでであれば土砂の捕捉が可能です。段階施工により、上段部の完成を待たずに早期に砂防えん堤として効果を発揮することが可能である点などが今回評価されたものと考えております。
段階施工により施工された鋼製透過型えん堤は全国で23基の実績があり、うち2基は一期施工済みの段階で発生した土石流を捕捉しました。

段階施工写真(左:一期目、右:完成)

段階施工写真(左:一期目、右:完成)

捕捉実績写真(一期目施工後)

捕捉実績写真(一期目施工後)

(ご参考)

授賞式の様子

左: エンジニアリング事業部門 鉄構・砂防部 部長 守山浩史<br /> 右: エンジニアリング事業部門 鉄構・砂防部 課長 荻野啓

左: エンジニアリング事業部門 鉄構・砂防部 部長 守山浩史
右: エンジニアリング事業部門 鉄構・砂防部 課長 荻野啓

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