加古川製鉄所第6号連続鋳造工場・2分塊新ラインの竣工式を実施

上工程集約に備えた新設備の建設工事が無事完了

2017年1月23日

株式会社神戸製鋼所

当社は、1月21日(土)に加古川製鉄所において、第6号連続鋳造工場の建設工事及び第2分塊工場の増強工事が完了し、竣工式を実施致しましたのでお知らせ致します。竣工式には、施工会社や関係協力会社など約220名が出席致しました。なお、当社からの主な出席者は以下の通りです。

主な当社出席者

代表取締役副社長執行役員
尾上 善則
専務執行役員 加古川製鉄所長
柴田 耕一朗
執行役員 神戸製鉄所長
宮崎 庄司

式典では、当社を代表して尾上副社長が「神戸製鉄所の伝統と技術を加古川製鉄所で発展させ、これから更に良い鋼材を造って参りたい」と挨拶致しました。

当社は、更なる競争力強化を目的に、2017年10月末に神戸製鉄所の上工程設備(高炉~連続鋳造)を休止し、上工程を加古川製鉄所に集約予定です。上工程集約に向けた総投資額は約655億円、集約効果額は年間約150億円程度を見込んでいます。このたび竣工式を実施した両設備への投資はその一環で、両設備の完成により上工程集約に向けた設備面での準備が整ったことになります。今後は、品質確認及び需要家のアプルーバル取得作業を進め、来る2017年11月に向けて着実に準備を進めて参ります。

第6号連続鋳造工場

  • 設備の役割:溶けた鋼を鋳造してブルーム(線材・条鋼向けの半製品)にする。
  • 投資内容 :中断面ブルーム連続鋳造機一式新設。
  • 設備仕様 :5ストランド、鋳片サイズ(幅430mm、厚300mm)は神戸製鉄所と同一。

既存の大断面ブルーム連鋳機に加えて新たに中断面ブルーム連鋳機が備わり、お客様の如何なる厳しい要求品質にも対応できる体制が整いました。中断面ブルーム連鋳機の建設に際しては、神戸製鉄所で永年培った技術の粋を余すことなく受け継ぎました。

第2分塊工場

  • 設備の役割:ブルームを圧延して線材工場・棒鋼工場の素材であるビレットに加工する。
  • 投資内容 :圧延前にブルームを加熱する炉を1→2基へ増強し、世界最大級の生産能力を持つ分塊工場に変貌を遂げました。
(ご参考)
  • 上工程集約に伴う設備投資(総投資額:約655億円、効果額:年間約150億円)
  • 第6号連続鋳造工場新設
  • 第2分塊工場増強(加熱炉:1→2基)
  • 溶鋼処理設備増強(真空脱ガス炉:3→4基、取鍋精錬炉:1→2基)
  • ビレットヤードの整備など
  • 追加の収益改善のための投資
  • 第2脱りん炉(投資額:約90億円、効果額:年間20億円強)

生産プロセスフローの概要

生産プロセスフローの概要

竣工式の様子

竣工式の様子

「始動の儀」で第6号連続鋳造機の始動を合図する尾上副社長

「始動の儀」で第6号連続鋳造機の始動を合図する尾上副社長

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(注記)プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。

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