このたびは、当社のアルミ・銅製品の一部に関する不適切な行為に関しまして、お客様、お取引様、株主様そのほか多数の皆様に多大なるご迷惑をおかけしておりますこと、改めて深くお詫び申し上げます。
当社が2017年10月8日付けで公表した「当社が製造したアルミ・銅製品の一部に関する不適切な行為について」に記載のとおり、現在、当社は、アルミ・銅事業部門における不適切行為にかかる事実関係の調査を行うとともに、他の事業部門における同種の不適切行為の有無に関する調査を行っております。
これらについては、外部法律事務所による調査が未了であり、当該調査の完了を待って調査結果をご報告する予定ですが、一部の調査中の案件につきましても、同種の不適切行為(以下「本件不適切行為」といいます。)が確認されておりますので、取り急ぎご報告させていただきます。
本件不適切行為の対象として現時点で判明している製品(以下「本件不適合製品」といいます。)の概要は以下のとおりです。
本件不適合製品①
- 製品
- 粉末冶金(焼結)用の鉄粉製品
- 製造拠点
- 当社 高砂製作所
- 16年度の出荷数量等(1鋼種1顧客)
- 140t/年(対象鋼種の当社生産:2,500t/年)
- 不適切行為
- 顧客との間で取り交わした圧粉体密度を外れた製品に関する、検査データの書換行為
-
※ なお、外部法律事務所の調査は未了ですが、当社の見解としては以下のとおりです。
当該製品は、顧客でプレスすることにより部品に加工(成型)され、その後、熱処理をして製品となります。プレスの際、圧粉体密度の高い鉄粉は、成型し易く、製品の焼結品の強度が向上するため、一般的には高特性の製品であるとされています。今回の規格外れ品は鉄粉製品としては高品位側の製品になるため、製品性能への影響は少ないものと考えております。
本件不適合製品②
- 製品
- ターゲット材
- 製造拠点
- (株)コベルコ科研 ターゲット事業本部 高砂事業所
- 11年11月以降の出荷数量
- 顧客数:70社/出荷枚数:6,611枚
- 不適切行為
- 顧客との間で取り交わした検査の未検査及び顧客との間で取り交わした成分値を外れた製品に関する検査データの書換行為
-
※ なお、外部法律事務所の調査は未了ですが、当社の見解としては以下のとおりです。
過半の対象材につきましては、保管していたサンプルに関して再検査を実施した結果、顧客との間で取り交わした規格値内であると考えております。
本件不適合製品については、外部法律事務所を含め、本件不適合製品を使用したお客様の製品に対する品質影響(安全性含む)についての技術的検証を行っております。これまでの検証・調査において、いずれの本件不適合製品の安全性に疑いを生じさせる具体的な問題は確認されておりませんが、万が一、本件不適合製品の安全性に疑いが生じた場合には、迅速かつ適切に対応する所存です。
なお、本件による業績への影響は現時点で不明です。今後、影響の程度が判明した時点で公表を行う予定です。