2020年度新入社員について

2020年4月1日

株式会社神戸製鋼所

本日、2020年度新入社員が入社しましたので、お知らせ致します。
当社は、ダイバーシティ推進への取組みの一環として、「新卒総合職のうち事務系30%・技術系10%、基幹職技能系のうち10%」で女性を採用するという目標を掲げています。今年度は、事務系13名(約28%)・技術系4名(約4%)、基幹職技能系15名(約6%)を採用しました。また、グローバル展開推進のため、4つの国・地域から7名の外国籍の方を総合職として採用しました。
尚、新型コロナウイルス感染症防止の観点から、神戸本社での入社式は中止としました。新入社員に向けた社長メッセージにつきましては、ネット配信形式にて行いました。

新入社員入社実績

(単位:人)

2018年度 2019年度 2020年度
総合職 事務系 47(4) 49(7) 49(3)
技術系 107 63 102
小計 154 112 151
基幹職 247 255 238
合計 401 367 389

※()内はラグビー部採用人数(内数)

2020年度新入社員に向けた山口社長メッセージ

皆さん、入社おめでとうございます。皆さんの入社にあたり、会社を代表して、お祝いの言葉を差し上げたいと思います。まず、今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、集合形式の入社式の開催を見送らざるを得ませんでした。皆さんに直接お会いすることができず、大変残念ではありますが、皆さんの健康を第一に考えた対応ですので、ご理解頂ければと思います。
さて、本日、神戸製鋼は、389名の無限の可能性を持った皆さんを新しい仲間として迎え入れることになりました。当社への入社を決意してくださった皆さんを、心より歓迎します。新たなスタートを迎え、皆さんの胸には新生活に関する不安や期待などいろんな気持ちが入り混じっているものと思います。私の入社時を振り返ってみても、新たな土地での生活が始まるなど、不安な気持ちであったのと同時に、学生から社会人となる自覚が湧いてきたことを思い出します。

まずは当社の現状についてお話します。今年2月に発表した2019年度の通期業績見通しで、連結経常損益を250億円の赤字へ下方修正しました。皆さんの中には、業績悪化に不安を抱いている方もいらっしゃると思いますが、業績回復に向けて、私を先頭に、収益力強化と収益基盤の再構築を進めていきますので、皆さんには平常心で業務に取り組んでもらいたいと思います。もちろん、経営陣のリーダシップのみならず、従業員の皆さんの協力も不可欠です。会社の将来を担う新入社員のみなさんの活躍にも大いに期待しています。

さて、当社の歴史について少し触れますと、当社は1905年に鈴木商店の製鋼部門として創業して以来、100年以上に亘り、数々の困難に見舞われながらも、事業を発展させ、社会への貢献を続けてきました。そして、次の100年も持続的に発展し、「誇り・自信・愛着・希望」を実感できる企業になることを目指し、「Next100プロジェクト」活動を実施しています。この活動では、最も大切な理念として「KOBELCOの3つの約束」を掲げています。1つ目は「信頼される技術、製品、サービスを提供する」という約束です。企業たるもの信頼が全てであることを、私たちは身をもって痛感しました。社会やお客様からの信頼を得てはじめて企業存続への道が開かれます。信頼は、単に時間の経過と共に回復したり、醸成されたりするものではありません。私たち一人ひとりの努力の積み重ねが全てであり、そのためには、自身が為すべきことは何かを常に自問自答し、それを実践へと移すことが重要です。2つ目は、「社員一人ひとりを活かし、グループの和を尊ぶ(たっとぶ)」という約束です。多様な価値観や働き方を尊重し、個性を生かし、チームワークを大切にするといった当社に根付いている風土をこれからも大切にしていきます。3つ目は、「たゆまぬ変革により、新たな価値を創造する」という約束です。AI、IoTなどの技術革新や持続可能社会に向けた取り組みなど、当社を取り巻く事業環境は急速に変化しています。この変化に対応するには、皆さんの若い力が必要です。フレッシュな感性と柔軟な思考で、時代の変化を読み、感じたことを発信し、それぞれの分野で変革を起こしてくれることを期待しています。本日から当社の一員となられた皆さんには、この「3つの約束」を胸に刻み、次の100年の歴史を創り上げる、という自負を持って、仕事に取り組んでもらいたいと思います。

最後に、自分の経験も踏まえ、私から2つの言葉を贈りたいと思います。1つ目は、「目線は高く、但し現実には謙虚であれ」です。私が若手社員の頃に当時の上司から言われた言葉です。これから皆さんが各職場で働き始めると、日々の業務に追われ、仕事が面白くないと感じることが出てくるかもしれません。そんな時、自分の目標や理想を高く持っていると、何のためにその仕事をしているのか、何に向かって努力しているのかを思い出し、自ずと行動が変わります。そして、業務に対する見方が変わります。但し、理想を追い求めるだけではダメです。地に足をつけ、しっかりと現実を見ることも重要になります。2つ目は、「仕事はコミュニケーションの積み重ねである」です。これは私が社長メッセージや社員との対話会などを通じて言い続けていることです。どんな仕事でも1人で完結できるものはありません。言い方を変えれば、コミュニケーション無くして、仕事は成り立ちません。周囲とのコミュニケーションの質を上げ、コミュニケーションの量を増やすことが、仕事の効率を高め、相互理解を促進し、より良い成果を上げることに繋がります。例えば、分からないことが出てきた時、自分なりの考えを持ちつつも、上司や同期に相談してみると、異なる視点からの気づきが得られる場合もあるでしょう。こうしたコミュニケーションの積み重ねが、好循環を生み出し、当社グループの組織や風土の礎を成していくものと信じています。

当社グループは、「素材系事業・機械系事業・電力事業」と、多岐に亘る事業をグローバルに展開しており、世界中の産業や市民生活に欠かすことのできない様々な技術・製品・サービスを提供しています。これから皆さんは、その広いフィールドの中で、各々の役割を与えられ、活躍して貰う訳ですが、世界中のどこの職場においても、どんなシチュエーションにおいても、時々、この2つの言葉を思い出してみて下さい。きっと役に立つと思います。そして、有意義な経験を積み重ねて、一回りも二回りも大きな人間に成長して下さい。皆さんが持てる力を存分に発揮し、生き生きと活躍できるように「職場環境を整え」「働きやすい職場風土を醸成する努力」を私は怠りません。皆さんは、是非、持てる力を目いっぱい発揮して下さい。そして一緒に神戸製鋼グループを盛り立てていきましょう。皆さんの入社を心から祝福し、私からの歓迎の挨拶に代えさせて戴きます。

(注記)プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。

ページトップへ