「第62回 田宮賞」の表彰について

2021年5月6日

株式会社神戸製鋼所

当社は、「第62回 田宮賞」の受賞案件を下記の通り選定いたしました。

「田宮賞」は、当社の第5代社長 田宮嘉右衛門(※1)の遺徳と事蹟を永く記念するため、当社およびグループ各社などの中から会社の業績や社会に大きく貢献した技術・製品について、1960年以来表彰してきており、今年で62回目を迎えました。

候補案件について本年2月25日に審査委員会を開催し、審議いたしました。

なお、従来開催していた授賞式につきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、昨年度に引き続いて開催しないことといたしました。

こうした表彰案件は、当社がグループ企業理念に掲げる「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。」の実現に貢献していくものと考えております。KOBELCOグループは、今後もグループ企業理念に基づくサステナビリティ経営を推進してまいります。

※1 田宮嘉右衛門(明治8年生~昭和34年没)について
神戸製鋼の生みの親にあたる合名会社鈴木商店に入社し、同社が1905年に小林製鋼所を買収し「神戸製鋼所」に改めた際に、支配人に就任した。その後、1911年に(株)神戸製鋼所が発足した時、常務取締役に就任し、1934年から1945年まで第五代目の社長を務めた当社育ての親である。

1.金賞:
THAI KOBELCO WELDING CO., LTD.
KOBELCO WELDING ASIA PACIFIC PTE. LTD.
KOBELCO WELDING (MALAYSIA) SDN. BHD.
KOBE STEEL, LTD. Welding Business
 テーマ:
アセアン地域での被覆アーク溶接棒事業の確立
アセアンにおける被覆アーク溶接棒事業は、1968年にタイにTKW(※2)を設立して以来、1979年シンガポールにKWAP(※3)、1993年マレーシアにKWM(※4)を設立し、1977年にはインドネシアINTIWI社(※5)とライセンス契約を結び、KOBELCOブランドでの生産、販売を行っている。各社での周辺国や新規市場開拓、KOBELCOブランドの確立、流通販売網の構築などにより、幾多の困難を乗り越え、現在は当社被覆アーク溶接棒事業の根幹を形成するに至った。

※2 TKW
THAI KOBELCO WELDING CO., LTD.(被覆アーク溶接棒の製造・販売子会社)

※3 KWAP
KOBELCO WELDING ASIA PACIFIC PTE. LTD.(電弧溶接棒の製造・販売子会社)

※4 KWM
KOBELCO WELDING (MALAYSIA) SDN. BHD.(被覆アーク溶接棒の製造・販売子会社)

※5 INTIWI社
P.T. Intan Pertiwi Industri(各種電弧棒の製造・販売を担う当社提携先)

2.銀賞:
シンフォニアテクノロジー株式会社
 テーマ:
世界初アクティブトルクロッド用電装品の量産化と車載ビジネスへの参入
開発したレシプロモータの自動車への適用を検討する中で、日産自動車(株)の次世代エンジン制振部品(アクティブトルクロッド、以後ATR)としての活用を具体化し、2008年から日産自動車(株)、(株)ブリヂストンと共同開発した。モータを再設計し、ロボットによる自動組立を実現。
3.銅賞:
株式会社神戸製鋼所 本社 IT企画部・コベルコシステム株式会社
 テーマ:
コロナ禍での在宅勤務環境整備による神鋼グループへの貢献
2020年2月に新型コロナウイルス感染が日本でも発生し、当社グループの数千人レベルの従業員が同時に在宅勤務可能とするITインフラ環境の早期整備を、IT企画部、コベルコシステム(株)にて全力を挙げて取り組んだ。ネットワーク回線・機器やPCなどのインフラ設備を2カ月という極短期間で構築し、コミュニケーションツールとしてTeamsの導入や利用促進活動に取り組んだ。その結果、経営会議を始め、さまざまな会議やミーティングにTeamsが幅広く活用され、従業員が安全・安心に在宅勤務できる環境整備ができ、更に、出張旅費や通勤交通費などの大幅削減も実現した。

(注記)プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。

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