ベトナムにおける銅板条の新会社設立について

2022年6月1日

株式会社神戸製鋼所

当社はこのほど、ベトナム北部のハナム省に、当社全額出資による電子材料用銅板条のスリット(条切り)加工・販売および技術サービスを行う新会社『Kobelco Copper Alloy Vietnam Co., Ltd.』を設立しました。資本金は約1,350億ドンで、本年秋頃より工場建設に着手し、2024年春頃から稼働開始の予定です。

当社の銅圧延事業は、電子材料用(自動車用途を中心とした端子・コネクター用および半導体リードフレーム用の総称)に特化しています。CASE※1の進展、特に自動運転とEVの進展に伴う自動車電装化の高まりによって、自動車用端子においては、その小型化や大電流化が進んできています。当社の銅板条には、こうしたニーズにも対応すべく、独自に開発・改良した高性能銅合金、高性能な表面処理(めっき加工)をご提供しており、お客様より高くご評価頂いております。

アジアにおける銅板条需要の伸長に伴い、当社はこの約20年の間、スリット加工・販売を行う拠点として、『Kobelco Electronics Material(Thailand)Co., Ltd(タイ)』 『蘇州神鋼電子材料有限公司(中国)』を設立し、当社長府製造所(山口県下関市)で製造した電子材料用銅板条のお客様への供給体制を拡充してきました。これまで、ベトナムのお客様へは当社の各製造拠点より、スリット加工済み製品を提供しておりましたが、ベトナムにおける需要のさらなる拡大が見込まれることから、新たに現地にてスリット加工・販売拠点を設立することといたしました。

設備稼働後は、長府製造所で製造したマスターコイル(広幅コイル)をベトナムに在庫し、ご要求寸法に応じたスリット加工を行います。製品をタイムリーにお客様へ納入することにより、需要の増加に迅速かつ柔軟に対応することができます。また、現地での技術サービス機能を兼ね備えることで、お客様のさまざまなご要望にお応えしていきます。

当社グループは、今後も技術・製品・サービスの提供を通じた新たな価値創造による社会課題解決に貢献することで、お客さまや社会にとって“かけがえのない存在”としてあり続けるとともに、「安全・安心で豊かな暮らしの中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界。」の実現を目指してまいります。

<新会社の概要>

社名
Kobelco Copper Alloy Vietnam Co., Ltd.
代表者
大橋泰之(素形材事業部門 銅板ユニット長)
事業内容
電子材料用銅板材のスリット加工・販売及び技術サービス
所在地
ベトナム ハナム省 ドゥイティエンタウン ホアンドン区 ドンバンⅢ裾野工業団地
資本金
約1,350億ドン(当社全額出資)
従業員
30名程度(稼働開始時)
設立時期
2022年4月
設備稼働
2024年春を予定
生産能力
スリット処理量約400トン/月

(ご参考)

<Kobelco Electronics Material(Thailand)Co., Ltd. 概要>

所在地
タイ アユタヤ県
資本金
105,000千BH(当社全額出資)
設立
2001年9月
事業内容
電子材料用銅板条のスリット加工及び販売

<蘇州神鋼電子材料有限公司 概要>

所在地
中国 江蘇省工業園区
資本金
6,000千US$(当社全額出資)
設立
2005年5月
事業内容
電子材料用銅板条のスリット加工及び販売

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(注記)プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。

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