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高砂製作所における敷地内土壌調査について

2006年10月7日

株式会社神戸製鋼所

当社は、このほど、高砂製作所(兵庫県高砂市荒井町 作田慎治所長)敷地内の旧めっき棟とその周辺において、自主的な土壌調査を行いました。その結果、敷地内の土壌と地下水の測定値の一部に、六価クロムについて、基準を超える値のあることが判明しました。
現時点において、周辺地域の皆様の健康への影響は無いものと判断しています。しかし、将来の汚染拡散の可能性を無くすという観点から、汚染土壌の除去と地下水の浄化を早急に実施します。

この旧めっき棟は、弊社製品である「産業用機械部品」のめっき加工を目的として、1993年に稼働を開始し、2000年に休止、2005年に設備を廃止したものです。この度、旧めっき棟を他用途に活用するための改造工事を着手し始めた際に、今回の汚染が判明しました。

<汚染の概要>

・土壌 :汚染範囲は旧めっき棟内に留まり、最高で土壌汚染対策法に定める溶出量基準の約62倍
・地下水 :旧めっき棟の地下水は、地下水の環境基準の約18倍

  *溶出量基準:土壌汚染対策法における汚染の有無を判断する基準
  *地下水の環境基準:環境基本法における地下水の水質汚濁に係る環境基準

この結果を兵庫県に報告した上で最適な工法で対策を実施いたします。具体的には、汚染土壌については除去し、汚染地下水については複数の井戸からの揚水による浄化・拡散防止を実施します。
周辺地域の土壌に汚染は無く、また、周辺には飲用の井戸はありませんので、周辺地域の皆様の健康への影響はありません。
今後ともモニタリングを実施し、周辺地域への影響が無いことを確認していくこととします。

1.所在地概要
  ・住所:兵庫県高砂市荒井町新浜(株)神戸製鋼所 高砂製作所の敷地の一部
    面積:約540m(旧めっき棟のみ)/高砂製作所全体 約140万m

2.土壌及び地下水調査の内容・結果の概要
[調査内容]
  ・調査期間: 予備調査=2006年6月〜7月
    詳細調査=2006年8月〜9月
  ・調査地点:  81箇所(土壌38箇所、地下水43箇所)
  ・調査項目: 六価クロム

[調査結果]
  1)土壌  
  a)溶出量【溶出量基準=0.05mg/l】  
    ・超えた箇所=8箇所(基準超過濃度0.06〜3.12mg/l)(全38箇所中)  
    (最大値3.12mg/lは、溶出量基準の約62倍)

 

 
 
  b)含有量【含有量基準=250mg/kg】  
    ・超えた箇所=0箇所(全30箇所中)  
       

  2)地下水【地下水の環境基準=0.05mg/l】
  ・超えた箇所=12箇所(基準超過濃度0.06〜0.92mg/l)(全43箇所中)
  (最大値0.92mg/lは、地下水の環境基準の約18倍)

3.対策工事
汚染土壌は除去すると共に、地下水については、旧めっき棟に1本および地下水の流れの下流側に5本の揚水井戸を設置し、下流域への流出を遮断すると共に、そこから汲み上げた地下水を処理することとします。