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プレスリリース
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中国における溶接ロボットシステム事業の展開について
〜唐山開元自動溶接装備有限公司と業務提携契約を締結〜
2007年1月26日
株式会社神戸製鋼所
なお、1月28日(日)、唐山市において本件に関する調印式を実施する予定です。
当社の溶接ロボットシステムは、建設機械、建築鉄骨、鉄道車両、橋梁等向け中・厚板鋼板(注4)の溶接工程を自動化するシステムです。当社ではこれまで、中国を初めとする日系ユーザーの海外進出に際しては、日本からの製品輸出及び出張ベースでのメンテナンスサービスで対応してきました。しかしながら、中国では今後もインフラ整備が急ピッチで進む見込みであり、建設機械、建築鉄骨、鉄道車両、橋梁等の溶接における品質安定化や工程省力化に対する関心がさらに高まっており、日系ユーザーに加えて、現地ユーザーにおいても溶接ロボットシステムに対するニーズが急拡大しています。
今回の事業進出は、このような中で決定したもので、溶接材料の現地パートナーである唐山開元グループとの新たな連携を通じて、現地での溶接ロボットシステムの迅速なメンテナンスサービス体制を早期に確立すると同時に、溶接技術や溶接電源も含めた「溶接ソリューション営業」をこれまで以上に積極的に展開していく考えです。
<業務提携の概要>
● | 提 携 先 | : | 唐山開元自動溶接装備有限公司 |
● | 提携内容 | : | 溶接ロボットシステム(ロボット本体、電源装置、付帯装置、周辺装置) の製造・販売・メンテナンス事業全般 (神戸製鋼から、唐山開元への技術指導を含む) |
● | 対象地域 | : | 中国国内(台湾、香港、マカオを除く) |
● | 主要分野 | : | 建設機械、建築鉄骨、鉄道車両、橋梁など |
【補足資料】
(注1)当社の溶接ロボットシステム事業について
当社が提案する溶接ロボットシステムは、ロボット本体、溶接電源、溶接材料の総合溶接技術から構成されています。優れた制御技術を駆使した高い溶接品質や、溶接工程の自動化・連続操業化によるコストダウン効果等が、建設機械、建築鉄骨、鉄道車両、橋梁分野を中心とした中厚板鋼板ユーザーに高い評価を頂き、数多くの販売実績があります。
(注2)「唐山神鋼溶接材料有限公司」の概要
■ | 資本金 | :14億5千万円(約1億人民元) | |||
■ | 出資 | :神戸製鋼グループ 52% (株)神戸製鋼所48%、神鋼商事(株)4%) | |||
松下溶接システム株式会社 唐山開元電器有限公司 |
25% 23% |
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■ | 所在地 | :中華人民共和国河北省唐山市高新技術開発区火炬路196号 | |||
■ | 役員 | : | 董事長 副董事長 |
柳 宝誠 藍田 勲 |
唐山開元電器有限公司 株式会社神戸製鋼所 |
■ | 設立 | :2002年11月 | |||
■ | 事業内容 | :溶接用ワイヤの製造・販売 |
(注3)「唐山開元自動溶接装備有限公司」の概要
■ | 資本金 | :3千2百万元(約4.8億円) | ||
■ | 出資 | : | 唐山開元電器有限公司 小林工業株式会社 |
75% 25% |
■ | 所在地 | :中華人民共和国河北省唐山市高新技術開発区火炬路189号 | ||
■ | 役員 | : | 董事長 柳 宝誠 総経理 張 利群 |
|
■ | 設立 | :1984年 | ||
■ | 事業内容 | :各種自動溶接装置、電源、ポジショナー、各種ガス切断装置など の設計、製造、販売 |
(注4)中・厚板鋼
建設機械、建築鉄骨、鉄道車両、橋梁分野の溶接では、被溶接体は板厚約6mm以上の中・厚板鋼板を使用した大型構造物になります。 このため、溶接継手の加工精度、組立精度確保が難しく、ロボット側のセンサー技術による補正や、多層盛溶接施工技術など総合的溶接技術が必要な分野です。
「アークマン溶接ロボットシステム」 (中・厚板鋼板用溶接ロボットシステム) |