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プレスリリース

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2008年 年頭の辞(要旨)

2008年1月7日

株式会社神戸製鋼所
代表取締役社長 犬伏泰夫

(1) 「グループ中期経営計画」目標達成に向けて
「グループ中期経営計画」2年目の今年、連結経常利益1,500億円、純利益900億円と、高い水準を確保出来る見込みである。計画達成に向けてライン上にあると認識しているが、最終年度の経常利益目標1,800億円以上を達成するためには、今年度の見込みよりも300億円以上の増益を要する。加えて、原材料、エネルギー、海上運賃のコスト上昇は、激しいマグニチュードで当社グループを襲う危惧がある。しかしながら、如何なる情況が到来しようとも、中期計画の達成は、ステークホルダーに対する私達の約束事である。従ってコストダウンや販売価格の改善、オンリーワン製品の拡充など、収益の上積み策を徹底的に追求して、全員が危機感を共有し、各々の目標に立ち向かっていく。

(2) 「ものづくり」の力の底上げ
「ものづくり」と云う言葉には、安全・防災、安定生産、技術開発、品質向上、コストダウン、それらを支えるスタッフの力量など、メーカーとしての競争力の根幹となる全ての要素が含まれている。この力の鍛錬と収益力の強化は、密接に絡み合っている。揺るぎない力を築き上げるため、皆さんには、緊張感と当事者意識を強く持ち、あらゆる手を尽くして戴きたいと思う。お客さまはマーケットのニーズを敏感に受け止めている。それらと私たちのシーズを上手に折り合いをつけ、共感し合うことが、私たちの技術や製品を進歩させ、お客さまが製造する商品のレベルアップにも寄与することになる。そのためには社外と私たちの距離を縮め、そしてグループ内でも、情報と価値観を分かち合い、高度かつ継続的なコミュニケーションを実践し、創意工夫を重ね、新たな価値を生み出して戴きたいと思う。

(3) 「神戸製鋼グループ企業理念」
「企業理念」は「信頼」「グループの和」「たゆまぬ変革」「価値の創造」と云ったキーワードから構成されている。中でも「信頼」と云う言葉の意味は深いものがある。お客さまをはじめとした社会の皆様から信頼されることを何よりも重んじる、そんな企業文化を築いていきたいと切に願っている。神戸製鋼グループの務めは、製品・技術・サービスの提供を通して、お客さまのニーズに応えることである。その上で、事業競争力に一段の磨きをかけ、財務体質の改善を進め、社会と共生しながら、持続的な成長を目指していく。「KOBELCO」の企業価値を高めるため、全員が日々新鮮な気持ちで業務に取り組み、成果を上げるよう期待している。