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プレスリリース

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加古川製鉄所自家発電所における、「ボイラの更新」と「高効率発電設備の新設」について

~環境に配慮した発電設備の導入~

2008年7月11日

株式会社神戸製鋼所

当社は、2014年までに、加古川製鉄所内の自家発電所ボイラを順次更新します。更新に当たっては、一部を発電効率の高いガスタービン・コンバインドサイクル・システム (以下、GTCC)1基(ガスタービン発電能力8.7万kW)に置き換えます。投資額は、現在検討中の石炭焚きボイラ1缶を除いて約700億円を見込んでいます。
本計画では、
(1)補助燃料の重油からLPG・LNGへの転換による硫黄酸化物排出量の低減、
(ガス焚きボイラ・GTCCについては従来通り製鉄所内で発生する副生ガスを主燃料としますが、補助燃料については従来使用していた重油の使用を止め、LPG・LNGとします。)
(2)ガス焚きボイラへの脱硝設備の新設による窒素酸化物排出量の低減、
(3)更に、発電効率の高いGTCC導入による省エネルギー(CO2排出削減)の推進、
など環境に配慮した発電設備と致します。
尚、本計画は、加古川製鉄所の自家発電所における保安確保への対応として、既に2006年6月に発表しております対策のなかの「既存ボイラの逐次更新」を、順次実施に移すものです。
自家発電所ボイラ更新、GTCC置き換え内容
 
現状
更新後
備考

ガス焚き

5缶
3缶
現状の5缶を廃棄し、3缶新設。
主燃料:副生ガス、補助燃料:重油⇒LPG・LNGに転換。
脱硝設備の新設。
GTCC
1基
主燃料:副生ガス、補助燃料:LPG。

石炭焚き

1缶
1缶
1缶は現在検討中。

合計

6缶
4缶+1基
 

工事期間:2009年4月〜2014年12月。
注)このたびの更新対象外の石炭焚きボイラが別途1缶有り。
<GTCC>
ボイラ・タービンによる発電設備は、燃料をボイラにて燃焼させた熱により蒸気を発生させ、その蒸気でタービンを回して発電します。一方、GTCCは圧縮した燃料ガスと空気を燃焼させて直接ガスタービンを回して発電すると共に、ガスタービンより排出された燃焼排ガスで排熱ボイラにて蒸気を発生させ、蒸気タービンを回し、発電します。これにより、当社既設のボイラ・タービン発電設備と比べて、発電効率が相対的に約30%向上します。また、重油使用を止めることと合わせて、年間約13万t(当社鉄鋼部門の年間CO2排出量の約0.7%)のCO2排出量を削減します。