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プレスリリース
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インド建設機械市場へ本格参入(現地生産へ)
~神戸製鋼グループでは初めて、インド現地生産、工場建設へ~
2009年10月13日
株式会社神戸製鋼所
コベルコ建機株式会社
神戸製鋼グループでは、製鉄機械の営業拠点(コルカタ市)の設立(2009年6月)や、神鋼商事株式会社の駐在員事務所(ニューデリー市)の開設(2009年12月)等、成長を続けるインド市場に着々とビジネス拠点を構築していますが、インドに生産拠点を建設し現地生産するのはグループで初めての事となります。
新工場は、インド南東部チェンナイ市内から北へ75kmに位置するSRI CITY(スリシティ)工業団地に建設されます。新工場の積敷地面積は68,000平方メートル、工場建屋面積は5,300平方メートルで、組み立てライン、塗装、出荷ラインの設備を備えた工場となります。
新工場を建設するに当たり、既にインドで営業活動を行なっている伊藤忠商事グループとコベルコ建機グループの販売・サービス合弁会社『コベルコ コンストラクション イクイプメント インディア』(以下 KCEI)を、今回の工場建設を機に、コベルコ建機が95%を保有する製販一体の会社に改組致します。
今回、生産工場を建設するに当たっては、投資リスクの軽減と生産開始のスピードアップを最も重視した計画としました。総投資額は、土地、工場建屋、生産設備を含め約9億円、新工場の初期生産能力を年産1,200台としています。操業開始は、2011年1月を予定しています。生産する油圧ショベルは、最も需要の多い20tクラスを中心にしていく予定ですが、今後、需要動向や販売状況を見極めながら、大型機にも対応できるフレキシブルな工場設備にする予定です。
コベルコ建機と伊藤忠商事は、2006年11月に、建設機械の輸入販売・サービス行う合弁会社『KCEI』を設立し、当初から、将来の現地生産を視野に入れてマーケットを開拓し、販売流通網の拡充に努めてまいりました。ようやくインド全土を網羅する代理店・販売網の整備に目処がつき現地生産に踏み切る事となりました。
インドの油圧ショベルのマーケットは、2008年度の総需要が約8,500台と、中国マーケットの7分の1程度の規模ですが、2004年から2007年までの4年間で2.6倍、年率37%のスピードで急速に成長を続けています。中国に次ぐ人口と広大な国土を持つインドは今後、大きなマーケットに成長していくものと想定しています。
昨年秋以降の世界同時不況の動向、FTAの動向、インドルピーの為替動向、インド市場の成熟度予測など様々なファクターを検討してまいりましたが、着実に成長を続けるアジア圏でのプレゼンスアップが、これからの企業成長には欠かせないとの判断から、成長拡大するインド市場での現地生産に踏み切り、本格的に建機事業を展開していく事としました。建設機械マーケットは、既にグローバルなビジネスになっており、インド市場は、成長を続けるアジア圏の中でも、中国に続く大きなマーケットに成長するものと期待しています。コベルコ建機のアジア圏での生産拠点は、日本を含め、中国(成都、杭州)、タイに続き4カ国目、全6生産拠点となります。
『コベルコ コンストラクション イクイプメント インディア』(略称 KCEI)の概要 | |
社名: | コベルコ コンストラクション イクイプメント インディア [英文名] KOBELCO CONSTRUCTION EQUIPMENT INDIA PVT.LTD. |
本社所在地: | インド デリー市郊外 (デリー市中心から東へ約20km) |
資本金: | 10億円(5億ルピー; 約2円/ルピー) |
株主構成: | コベルコ建機95%、伊藤忠商事グループ5% 旧(伊藤忠商事グループ70%、コベルコ建機30%) |
会社形態: | 2006年11月設立の現、販売・サービス会社KCEIを母体に、製販一体の会社となる。 |
代表者: | Vikram Sharma(ビクラム シャルマ)(1950年1月生まれ;現KCEI NO2で営業責任者) |
事業内容: | 建設機械の製造、販売、サービス |
工場: | 所在地;アンドラ・プラデッシュ州 SRI CITY工業団地(チェンナイ市から北へ75km) 敷地面積:68,000m2 工場建屋面積;5,300m2 設備;組み立てライン、塗装・出荷ラインなど(製缶ラインは含まず) |
操業開始: | 2011年1月 |
役員構成: | コベルコ建機4名、現地ローカル1名 |
従業員数: | 2013年時点で、製造部門126名、販売部門74名 |