神戸製鋼HOME > プレスリリース > 2010年 > バーレーン国SULB社向け直接還元鉄プラント受注について

プレスリリース

*プレスリリースの内容は発表時のものです。販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

バーレーン国SULB社向け直接還元鉄プラント受注について

2010年3月31日

株式会社神戸製鋼所

当社は、バーレーン国のSULB 社(以下スルブ社、United Steel Co.)から、年産 能力150万トンの天然ガスベース直接還元鉄プラント(Direct Reduction=DR)を受注致しました。現地時間3月30日に調印式が行われ、プラント供給契約に調印致しました。契約形態はフルターンキー契約で、設計から機器調達、工事やプラントの立ち上げまでの全工程を当社が請け負います。

昨年12月に、当社の100%出資子会社であるMidrex Technologies,Inc. (以下ミドレックス社、本社:米国ノースカロライナ州シャーロット市)が、インド向けに受注した案件に続いての還元鉄プラントの受注となります。

世界の還元鉄生産量は2008年に過去最大の68百万トンに達しましたが、2009年は前年を若干下回る生産量となりました。しかしながら、2010年に入り再び増加傾向にあり、当社及びミドレックス社は今後も、ミドレックス法や第三世代の製鉄法『ITmk3(アイティ・マークスリー)』の採用拡大を図ることで、清浄鉄源の安定供給に貢献して参ります。
プロジェクト概要
契約先: スルブ社(United Steel Co.)
建設地: バーレーン、アルヒッド産業地区
当社がGIIC(Gulf Industrial Investment Co.)社向けに07年5月に受注したNo.2 鉄鉱石ペレットプラント(年産600万トン、生産開始:2010年1月)の隣接地。
プラント: ミドレックス法直接還元鉄プラント
生産能力: 年産150万トン
契約状況: 2010年3月30日にプラント供給契約に合意
契約発効: 2010年7月頃を予定
契約形態: Full Turn Key
受注金額: 非公開
完成・稼動: 2013年初めを予定(納期:契約発効から30ヶ月)
ご参考
スルブ社(United Steel Co.)は、大和工業(日本)とFoulath社(バーレーン)との合弁会社で、今回バーレーンにDR一貫製鉄所を建設する予定。最終製品はH形鋼。
還元鉄プラントは当社が受注、製鋼・圧延工程はSMS/CONCAST(独)、Samsung Engineering (韓国) のコンソーシアムが手掛ける。
SULB社概要
バーレーン国でのDR一貫製鉄所の建設、操業、製品販売のために設立された合弁会社。
設立: 2009年2月12日
所在地: バーレーン
資本金: 500万ドル
株主構成: Foulath社 51%、大和工業 49%
大和工業株式会社概要
設立: 1944年11月8日
所在地: 日本
事業内容: 鉄鋼製品の製造・販売
財務状況: 2008年度 売上高2080億円、経常利益565億円、純利益361億円
Foulath社概要
設立: 2008年6月26日
所在地: バーレーン
事業内容: 100%出資子会社であるGIIC社を通じ、鉄鉱石ペレットの製造・販売を行なっている。現在は年産500万トンのNo.1ペレットプラントと2010年1 月稼動の年産600万トンのNo.2ペレットプラントを所有。
(両プラント共に当社建設)
株主構成: GIC社 50%、Qatar Steel社 25%、M.A.Al-Kharafi & Sons 10%、 National Industires Group 10%、Kuwait Foundry Co. 5%
GIC社概要
設立: 1983年
所在地: クウェート
事業内容: GCC6カ国において民間投資の振興と経済発展のため、各種の金融サービスを行なう代表的金融機関。
株主構成: GCC6カ国(バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦)の中央政府が各6分の1ずつ出資。