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プレスリリース

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中国におけるアルミ鍛造事業合弁事業契約締結について

2010年5月11日

株式会社神戸製鋼所
三井物産株式会社
豊田通商株式会社

(株)神戸製鋼所(以下 神戸製鋼)と三井物産(株)(以下 三井物産)、豊田通商(株)(以下 豊田通商)の3社は、このほど中国で自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の製造・販売を行う合弁事業契約を締結しました。新合弁会社の神鋼汽車部件(蘇州)有限公司(仮称)は、2010年6月に江蘇省蘇州市に設立し、2012年8月の操業開始を目指し新工場の建設に着手する予定です。

自動車サスペンション用アルミ鍛造部品は、環境規制による軽量化ニーズなどから、高級車を中心に採用が増加しています。神戸製鋼では、これを大安工場(三重県いなべ市)で生産し、国内需要の中では高シェアを占めております。

一方、北米自動車市場向けの生産拠点として、Kobe Aluminum Automotive Products, LLC(KAAP、米国ケンタッキー州ボーリンググリーン市)を神戸製鋼、三井物産、豊田通商の3社にて2003年に設立いたしました。KAAPは2005年に稼働を開始し、北米にて生産を行っている自動車メーカーの需要にも応えております。

更に、昨今の経済状況下において、日系および欧米系の自動車メーカーも、中国を重要な生産拠点のひとつと位置づけており、中国での自動車生産台数は増加の一途をたどっていることから、中国においても自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の需要は高まっていくものと予測しております。
このような流れの中、従来から各自動車メーカーが推進している購入資材のグローバル調達化はさらに進展しており、更には世界戦略車での部材採用においては、各生産拠点における同時生産体制に対応できる現地供給体制の確立が求められております。
以上のことから、アルミ鍛造事業において、中国にも生産拠点を持つことが、中国国内で生産を行っている自動車メーカーからの受注拡大に不可欠であるとの結論に至り、神戸製鋼、三井物産、豊田通商の3社にて、KAAPに続き、新会社を合弁で設立することと致しました。

合弁新会社においては、すでに実績のあるKAAPと同様、神戸製鋼が製造、品質保証、事業運営を担当します。三井物産、豊田通商は、これまでの当事業の経験とネットワークを生かし、現地生産を行っている自動車メーカーおよび部品メーカーへの拡販において、重要な役割を担います。今後は、中国での拡販活動の展開に応じて能力増強を実施し、各自動車メーカーの増大する需要に対応していく考えです。

ご参考

新会社の概要

社名: 神鋼汽車部件(蘇州)有限公司(仮称)
所在地: 中国江蘇省蘇州市蘇州高新区
資本金: 10億円
出資比率: 神戸製鋼60%、三井物産25%、豊田通商15%
総投資額: 25億円(予定)
代表者: 未定(神戸製鋼から選任の予定)
従業員数: 約50名
工場面積: 約30,000m2(うち建屋面積約7,000m2
主要設備: 6,300トンメカニカルプレス、熱処理設備