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プレスリリース
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蒸気駆動エアコンプレッサの新機種発売について
2011年8月10日
株式会社神戸製鋼所
三浦工業株式会社
コベルコ・コンプレッサ株式会社
産業用エアコンプレッサ大手の株式会社神戸製鋼所(以下:神戸製鋼)と産業用蒸気ボイラ大手の三浦工業株式会社(以下:三浦工業)は、現在好評を得ている省エネ性能に優れた圧縮熱回収蒸気駆動エアコンプレッサ「SDシリーズ」の追加新機種(オイルフリーエアタイプ、高圧蒸気対応タイプの2機種)を共同開発し、今月から販売を開始しました。
「SDシリーズ」は、神戸製鋼と三浦工業が共同開発し、2009年4月に発売した、蒸気を動力とするエアコンプレッサです。一般的にエアコンプレッサは、あらゆる製造工場をはじめとし、公共施設にいたるまでのユーティリティ(圧縮空気)製造装置として幅広く使用されています。通常は電気を動力としますが、本機は動力が蒸気であり、その蒸気を有効利用する事で省エネ・節電に対する有効な対策となるため、注目度を増しています。また、以下の特長を有することから、大幅な電力、コスト、CO2排出削減に貢献します。
(1) | 駆動電力が不要(制御電力のみ1kW程度使用)。 |
(2) | 空気を圧縮する際に発生する熱を温水で回収し、ボイラの燃料低減に利用する「圧縮熱回収ユニット」を標準装備しており、エネルギー効率が高い。 |
(3) | コンプレッサを駆動した後の蒸気も、従来通り工場のプロセスで使用可能。 (もし余剰蒸気があればその蒸気利用で、駆動コストが不要となる) |
(4) | インバータコンプレッサと同等の優れた制御性能を有する。 |
削減率 | オイルフリー機 | 高圧蒸気対応機 | |
消費電力 | 99%削減 | 37万kWh/年 | 49万kWh/年 |
ランニングコスト | 85%削減 | 400万円/年 | 550万円/年 |
CO2 | 90%削減 | 190t/年 | 250t/年 |
(注)電動機駆動エアコンプレッサとの比較。
年間6,000時間運転時。
ユーザーにより使用条件が異なるため、参考数値。
これまでも、従来型蒸気駆動エアコンプレッサ(75kW軸動力)を販売しており、約40台の販売実績がありますが、今回ラインナップを拡充することで、多様なユーザーニーズに対応する体制を整えました。(各新機種の詳細は、下記をご参照ください)
販売は、神戸製鋼グループの販売会社コベルコ・コンプレッサ株式会社と三浦工業が担当します。現在の電力不足の状況下、節電のための有効な手段として、「SDシリーズ」への期待と注目度が高まっているため、エアコンプレッサとボイラシステムの大幅な省エネ性能を強みに販売活動を促進し、お客様のエネルギーソリューションに貢献して参ります。
1.圧縮熱回収蒸気駆動オイルフリーエアコンプレッサ
(1)機種名: | Emeraude SD770-HR |
(2)特長: | 油を一切含まない高品質の圧縮空気を供給可能 |
(3)対象マーケット: | 食品・医療・半導体業界など |
(4)仕様: | ・吐出エアー量 7.7m3/min ・吐出エアー圧力 0.7MPa以下 ・通過蒸気量 2.4t/h(0.85→0.40MPa) ・供給蒸気圧力 0.98MPa以下 ・圧縮熱回収量 78kW(0.85→0.40MPa) ・重量 約1,500kg ・外形寸法 2080×1200×1500mm |
(5)価格: | オープン価格 |
(6)標準納期: | 3.5ケ月 |
2.圧縮熱回収蒸気駆動給油エアコンプレッサ 高圧蒸気対応機
(1)機種名: | Kobelion SD1310M-HR |
(2)特長: | 蒸気圧力1.96MPaまで対応可能(従来機は0.98MPa以下) |
(3)対象マーケット: | 中・大型の工場など |
(4)仕様: | ・吐出エアー量 12.4~13.1m3/min ・吐出エアー圧力 0.6~0.7MPa以下 ・通過蒸気量 6.3t/h(1.55→1.00MPa) ・供給蒸気圧力 1.96MPa以下 ・圧縮熱回収量 125kW(1.55→1.00MPa) ・重量 約2,500kg ・外形寸法 2870×1200×1500mm |
(5)価格: | オープン価格 |
(6)標準納期: | 3.5ケ月 |