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プレスリリース
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中国における線材二次加工拠点の設立について
2012年1月24日
株式会社神戸製鋼所
当社はこのほど、中国広東省佛山市において、高級ばね用鋼線の製造販売会社「神鋼新弾簧鋼線(佛山)有限公司<Kobelco Spring Wire (Foshan) Co., Ltd.>」(以下、KSW)を設立しました。新会社は、工事期間の短縮・投資諸経費の圧縮を図るため、当社グループのCHQワイヤ・磨棒鋼の製造販売会社「(*1)神鋼線材加工(佛山)有限公司(Kobe Wire Products (Foshan) Co., Ltd.)」の敷地内に設立し、2013年上期中の稼動開始を目指します。
なお、新会社は今後、(*2)神鋼鋼線工業株式会社殿および(*3)サンコール株式会社殿の両社から線材二次加工に関する技術支援を受けていく予定です。
KSWの概要は以下の通りです。
1.会社名: | 神鋼新弾簧鋼線(佛山)有限公司 Kobelco Spring Wire (Foshan) Co., Ltd. |
2.所在地: | 中国広東省佛山市<「神鋼線材加工(佛山)有限公司」の敷地内> |
3.設立: | 2012年1月 |
4.資本金: | 6億5千万円 |
5.出資: | (*4)神鋼投資有限公司100% |
6.事業内容: | 高級ばね用鋼線の製造・販売 |
7.製造能力: | 600T/月 |
近年、中国における自動車メーカー各社の生産台数は急速に拡大しています。加えて、自動車業界では、従来の排出ガス規制に加えCO2削減を目的とした環境対応を迫られる状況にあり、今後、更なる自動車の小型軽量化やエンジンの燃焼効率改善が求められることになります。
これらを背景として、中国では現在、世界の大手ばねメーカー各社が、自動車のエンジンバルブ用ばねを始めとする高級ばねの増産に向け、現地生産ラインの新設や増強に積極的に取り組んでいます。これら高級ばねの現地生産が拡大することに伴い、日本・米国・欧州の自動車メーカーで高い評価を確立している、当社のばね用線材を使用した高級ばね用鋼線の需要も益々増加していく見込みです。
今回のKSW設立は、このような状況を踏まえて決定したもので、同社の立ち上げによって、当社の中国における自動車用ばね市場への対応は、これまでの「鋼線輸出」から「現地生産・供給」に切り替わることとなります。当社は、今回のKSW設立を通じ、品質・競争力・柔軟な市場対応能力を兼ね備えた鋼線の現地供給体制を構築し、中国において拡大する高級ばね用鋼線の需要獲得を目指していく考えです。
ご参考
(*1)神鋼線材加工(佛山)有限公司の概要
所在地: | 中国広東省佛山市 |
設立: | 2004年11月 |
代表者: | 宮脇 新也 |
資本金: | 7億25百万円 |
出資: | 神戸製鋼 60%、メタルワン 19% 杉田製線 10.5%、協同シャフト 10.5% |
従業員: | 約80名 |
事業内容: | CHQワイヤ・磨棒鋼の製造・販売 |
(*2)神鋼鋼線工業株式会社の概要
所在地: | 兵庫県尼崎市 |
設立: | 1954年3月 |
代表者: | 小南 孝教 |
資本金: | 80億62百万円 |
出資: | 神戸製鋼 30.71%、自己株式 11.24%、 神鋼鋼線取引先持株会 3.77%、メタルワン 3.35%、 みずほ銀行 2.57%、他 48.36% |
従業員: | 約800名(連結) |
事業内容: | 鋼線・ワイヤロープ等の製造・販売 |
(*3)サンコール株式会社の概要
所在地: | 京都府京都市 |
設立: | 1943年6月 |
代表者: | 吉田 茂次 |
資本金: | 48億8百万円 |
出資: | 伊藤忠商事 24.98%、 日本マスタートラスト信託銀行(神戸製鋼) 14.88%、 自己株式 7.08%、住友信託銀行 2.94%、京都銀行 2.26%、他 47.86% |
従業員: | 約2,070名(連結) |
事業内容: | 自動車関連部品、電子・情報機器部品、光通信機器部品の製造・販売 |
(*4)神鋼投資有限公司の概要
所在地: | 中国上海市 |
設立: | 2011年1月 |
代表者: | 梅田 浩 |
資本金: | 59,440千USD |
出資: | 神戸製鋼100%、 |
従業員: | 16名 |
事業内容: | 中国統括会社 |