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プレスリリース

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「第53回 田宮賞」の表彰について

2012年4月16日

株式会社神戸製鋼所

当社は、下記の案件を「第53回 田宮賞」の各賞受賞案件に選定し、13日に表彰式を執り行いました。

「田宮賞」は、当社の第5代社長 田宮嘉右衛門 (注1)の遺徳と事蹟を永く記念するため、当社およびグループ会員各社の中から会社の業績や社会的に大きく貢献したものについて、1960年以来表彰してきており、今年で53回目を迎えました。
今年は、当社およびグループ会員各社から8件(昨年は5件)の推薦があり、これらの候補案件について審査委員会での審査結果を3月12日開催の理事会(理事長 佐藤社長)で審議の結果、それぞれ下記の賞に決定致しました。

当社は、田宮賞の表彰などを通じ、今後とも神鋼グループ一丸となって事業基盤の強化、社会への貢献を果たしていく所存です。

1.金賞
:(株)神戸製鋼所 鉄鋼事業部門 IPP本部
「140万kw都市型石炭火力発電所の事業基盤の確立」
2002年4月の1号機稼動以降、10年が経過した今日まで国内で最も厳しい環境性能レベルで安定稼動を継続し、ステークホルダーの理解・評価を得て電力事業の基盤を確立した。更に、熱供給事業の展開や地域貢献施設の運営を通して地域との共生をはかってきた。
2-1.銀賞
:(株)神鋼環境ソリューション 水処理事業
「高性能下水汚泥焼却溶融システムの確立」
高濃度クロム含有汚泥を安全・安定的に処理し、温室効果ガスの発生を大幅に抑制可能な下水汚泥の焼却溶融技術と処理プロセスを開発。既に、実案件受注・運転開始により高い評価を得、兵庫県や日本産業機械工業会から表彰されている。
2-2.銀賞
:(株)コベルコ科研 技術本部
「二次電池評価解析試験事業の展開」
他試験機関にはない大型二次電池の性能劣化や安全性評価試験事業を立上げた。物理解析、シミュレーションとの組み合わせによる高度な総合技術により事業は順調かつ急速に拡大し、先端市場へのアクセスの点で高く評価された。
3-1.銅賞
:神鋼鋼線工業(株) ばね特線事業部
「超高強度弁ばね用鋼線の開発と事業化」
高強度化が求め続けられる弁ばね用鋼線開発において、20年以上にわたって他社に先行した開発を実施。他用途への展開により、事業拡大を継続。
3-2.銅賞
:コベルコクレーン(株) 開発本部開発企画部
「大型クローラクレーン SL6000/SL4500」
吊り上げ能力300t以上の大型クローラクレーンにおいて、2007年にSL6000(吊り上げ能力国内500t)、2009年にSL4500(吊り上げ能力国内350t)を相次いで開発・上市。販売増によるシェア拡大に加え、大型機分野での認知度・ブランドの向上に貢献。
3-3.銅賞
:コベルコシステム(株)
「『秘伝のタレ』を活用したアセットビジネスの取り組み」
営業やシステムエンジニアが現場で得た経験・知恵・知識のアセット化(知的財産を再利用可能な形にして全社で共有・活用出来るようにする活動)を推進。更に2009年リーマンショック以降、『秘伝のタレ』と呼ばれるITアセット群を集約し、同業他社に先駆けてアセットビジネスを展開、収益向上に貢献した。
4-1.奨励賞
:シンフォニアテクノロジー(株) 電気システム本部
「低温用密閉型電動機の開発と拡販」
長年に亘って、冷媒液中や液化天然ガスといった特殊な環境下でも使用可能な低温用密閉型電動機の開発に取組む。その結果、液化天然ガス用ポンプ用途に加え、大規模ビルの冷暖房用冷凍機用途向けとしても主力製品に成長。
4-2.奨励賞
:神鋼機器工業(株) 営業本部
「バレル研磨技術による高純度アンモニア容器の事業化」
極めて生産性の高いガス容器の内面バレル研磨技術を開発した。2008年に設備新設、また2009年には中国の容器製造許可を取得することで、中国向けの半導体用高純度アンモニア容器の大量受注に対応し、中核事業に育成した。

(注1)田宮嘉右衛門(明治8年生~昭和34年没)について
神戸製鋼の生みの親にあたる合名会社鈴木商店に入社し、同社が1905年に小林製鋼所を買収し「神戸製鋼所」に改めた際に、支配人に就任した。その後、1911年に(株)神戸製鋼所が発足した時、常務取締役に就任し、1934年から1945年まで第五代目の社長を務めた当社育ての親である。