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プレスリリース

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大分県別府市 日帰り温泉「五湯苑」での小型バイナリー発電機の稼働開始について

~ 西日本地熱発電(株)殿、『再生可能エネルギー固定価格買取制度を利用した、温泉源賃借(レンタル)による発電事業ビジネスモデル』でご採用 ~

2014年3月7日

株式会社神戸製鋼所

当社は、製造・販売している小型バイナリー発電機「マイクロバイナリー」2台を、西日本地熱発電株式会社(以下 西日本地熱発電)殿向けに販売し、このほど大分県別府市にある日帰り温泉五湯苑に設置頂きました。西日本地熱発電殿は、3月8日(土)に現地で竣工式を行われる予定です。
西日本地熱発電殿は、源泉所有者に代わって事業主体となり、温泉の温度や湯量などの事前簡易調査から発電設備の設計・設置・運営・保守管理までを一貫して対応されます。再生可能エネルギー固定価格買取制度を活用することで得られた収益から源泉所有者に源泉使用料を還元する、源泉所有者が手軽に発電事業に参加出来るビジネスモデルの構築を目指されています。このたびの案件が、第1号となります。今年5月頃に、同じ大分県内で2箇所目となる地熱発電所の建設に着手する予定です。
当社では、2011年10月の小型バイナリー発電機の販売開始以来、約20台の温水または蒸気による小型バイナリー発電機を受注・内定しました。その約半分が地熱・温泉を利用したものであることから、今後も地熱を利用した小型バイナリー発電機の需要は大きいと考えています。西日本地熱発電殿が初期投資費用や各種手続きを負担されることで、有望な源泉所有者の発電機設置がこれまで以上に促進されることを期待しています。

バイナリー発電とは、沸点の低い作動媒体を加熱・蒸発させ、その蒸気でタービンを回し発電するシステムで、未利用エネルギーの中でも温度の低い地熱や産業排熱が利用出来ます。当社は、2011年10月に70~95℃の温水で最大発電端出力70kWの発電が可能な小型バイナリー発電機を本体価格2,800万円で、続いて2013年8月に110~130℃の蒸気で最大発電端出力125kWの発電が可能な同発電機を本体価格3,800万円で開発・販売を開始しました。作動媒体に環境に優しい不活性ガスを使い規制緩和の対象となることに加え、作動媒体が漏れない構造でコンパクトにパッケージング化され、低価格を実現していることなどが特徴です。

地球温暖化対策や国内電力需給問題から、再生可能エネルギーや未利用エネルギーの活用による省エネや、自然エネルギーによる発電比率の向上が期待されています。当社独自開発による温水あるいは蒸気小型バイナリー発電機の販売を通じて、そうした期待に貢献して行きます。

竣工式概要

日時:
2014年3月8日(土曜日) 11:00~12:00
場所:
五湯苑地熱発電所(大分県別府市大字南立石1494-1)
式次第:
神事、設備見学会
来賓(予定):
別府市長、大阪商工会議所会頭、大分商工会議所会頭、別府商工会議所会頭ほか

五湯苑地熱発電所 概要

事業主体:
西日本地熱発電株式会社
設立:
2013年4月
資本金:
900万円
代表者:
小俣勝廣
所在地:
大分県別府市堀田
定格出力:
144kW(マイクロバイナリーMB70H 72kW×2台)
使用媒体:
HFC245fa(代替フロン)

五湯苑地熱発電所全景

五湯苑地熱発電所全景