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プレスリリース

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機械事業部門におけるブラジル新会社の本格営業開始について

2014年6月12日

株式会社神戸製鋼所

当社は、ブラジルのサンパウロ市に南米における非汎用圧縮機のマーケティング・営業・アフターサービス活動を目的とした新会社「Kobelco Machinery do Brazil Ltda.」(以下、KMB)を設立し、このほど、本格的な営業活動を開始しました。当社グループでは、初のブラジルでの拠点となります。

近年、ブラジルにおいては海洋資源開発が積極的に進められており、また、ガソリンやディーゼルなどの燃料需要が高まっていることから、石油精製・石油化学プラントが盛んに建設されています。それに伴い、プラント内でガスの圧縮・搬送等に使用される非汎用圧縮機の需要も増加しています。
当社はターボ式、レシプロ式、スクリュ式の3種類全ての圧縮機を製造する世界有数の総合圧縮機メーカーであり、これまで石油精製・石油化学・天然ガスなどの大規模プラントに使用される非汎用圧縮機を世界各国に販売してきました。特にスクリュ式非汎用圧縮機に関しては世界シェア50%以上を誇っており、ブラジルにおいても、FPSO※1向けでのスクリュ式圧縮機で高い実績があります。また、その他の南米地域においてもスクリュ式に加えて、ターボ式、レシプロ式の各機種で多数の圧縮機を納入していることから、アフターサービスの面からも南米地域における現地対応の必要性が高まっていました。
こうした中、2013年11月にブラジルのサンパウロ市に拠点を設立し、このほど本格的な営業活動を開始しました。マーケティング・営業・アフターサービスなどの機能を強化する事で、現地での事業拡大を図ると共に、更なる顧客満足度の向上を目指していきます。

当社は、これまで非汎用圧縮機事業において、グローバルな販売・サービス体制の構築を進めてきました。現在では、中国、東南アジア、中東、北米、欧州に拠点※2を設けており、今回の南米拠点の本格的な営業活動の開始により、世界の主要なマーケットをカバーすることが可能となります。今後、各拠点の機能をより一層拡充し、グローバル競争力の強化に取り組んで行きます。

また、機械事業部門では非汎用圧縮機のほか、工場のユーティリティとして使用される中小型の汎用圧縮機や石油化学・石油精製プラントなどで使用される樹脂機械やリアクター(高圧圧力容器)、タイヤ・ゴム製造機械、金属表面処理設備など幅広い製品を取り扱っており、ブラジルの新会社をこれらの各機械製品の販売・サービスの拠点として活用していくことを今後検討していきます。

新会社の概要

会社名:
Kobelco Machinery do Brazil Ltda.
所在地:
ブラジル国サンパウロ州サンパウロ市
資本金:
100万レアル(約50百万円)
出資比率:
当社99%、KSHI(Kobe Steel Holdings Inc.)1%
設立年月:
2013年11月
代表者:
代表取締役社長 坂根 英俊
事業内容:
南米における非汎用圧縮機を中心とした営業活動・アフターサービス

※1 FPSO(Floating Production, Storage and Offloading system)
浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備と呼ばれ、洋上で原油やガスを生産し、生産した原油を設備内のタンクに貯蔵して、直接輸送タンカーへの積出を行う設備のこと。

※2 非汎用圧縮機事業の海外拠点一覧

会社名 所在地 事業内容 設立年
Kobelco Machinery Asia Pte. Ltd. シンガポール 汎用・非汎用圧縮機、産業機械の販売・アフターサービス 1999
Kobelco Compressors America, Inc. アメリカ カリフォルニア州 コロナ 非汎用圧縮機・冷凍機システム、圧力容器、熱交換器の製造・販売 2006
無錫圧縮機股份有限公司 中国 江蘇省 無錫市 非汎用圧縮機の設計・製造・販売 2011(出資)
Kobelco Machinery Europe GmbH. ドイツ バイエルン州 ミュンヘン 非汎用圧縮機の販売・部品調達 2012
Kobelco Machinery Middle East Fze. UAE ドバイ 非汎用圧縮機のアフターサービス 2012

【ご参考】非汎用スクリュ式圧縮機

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