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プレスリリース

*プレスリリースの内容は発表時のものです。販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

2015年度入社式について

2015年4月1日

株式会社神戸製鋼所

当社は本日、2015年度入社式を下記の通り実施しましたので、お知らせ致します。

入社式

日時:
2015年4月1日(水)10:00~10:20
場所:
神戸本社
式次第:
開会の辞、社長祝辞、役員紹介、閉会の辞

新入社員入社実績

(単位:人)
  2013年度 2014年度 2015年度
総合職 事務系 42 37 47
技術系 96 69 95
小計 138 106 142
基幹職 217 202 246
合計 355 308 388

当社は、中長期経営ビジョン「KOBELCO VISION “G”」に沿い、グローバル展開を加速しています。新卒採用においても、2015年度は外国人7名(うち1名は海外大学出身者)を採用致しました。

2015年度入社式 社長祝辞(要約)

本日、当社に388名の方が入社されました。今の新鮮で意欲に満ち溢れた気持ちを忘れることなく、企業人として、また社会人として大きく成長する事を期待しています。

今年は、阪神・淡路大震災から20年となる節目の年です。兵庫県・神戸市が地元である当社グループにとって震災は忘れてはなりません。当社では社員3名の尊い命が失われ、神戸・加古川の両製鉄所と神戸本社で甚大な被害が生じ、被害総額は1千億円を超えるものとなり、当時は私も会社存亡の危機を感じました。震災直後から開始した社員総出での復旧工事や協力会社・取引先からの御協力、また、同業他社からは、当社が世界シェア5割を誇る弁ばね用線材の代替生産や大型荷役設備の譲渡など多大な御支援を頂いたお陰で、神戸製鉄所の高炉をわずか2ヶ月半で復旧させる事に成功するなど、震災からの復興を確かなものとしました。当社の足跡として是非覚えておいて下さい。

次に、足元の神戸製鋼グループの経営状況について申し上げます。
当社グループの2014年度の連結経常利益は、900億円を見込んでいます。2013年度から始まった中期経営計画は、初年度の850億円に続き、2期連続で相応の利益水準を確保出来る見通しです。当社グループは、2011年度、12年度と2期連続で赤字となり、「まずは生き残らなければならない」という強い決意を持ち、今中期経営計画をスタートさせました。グループ一丸となり収益改善に取組んだ結果、我々は「生き残る」事ができた訳であり、これからは「勝ち残り」を目指します。「勝ち残り」に向け、現在の「良い」状況を当たり前と思わず、直近の業績悪化時や阪神・淡路大震災時に抱いた危機感を忘れてはなりません。

次に、会社の先輩として、皆さんに特に心がけて欲しい事を3点申し上げます。

  1. 私の好きな言葉の一つに、「行動」という言葉があります。私の解釈では、「行って相手を動かせ、行けば相手は動いてくれる」という事です。会社では、個人が力を発揮することは当然の事、組織やグループで結果を出す必要があります。仕事で行き詰った時も決して一人で悩まずに、配属先の知識と経験が豊富な先輩に相談して下さい。「解らない事があれば、すぐに聞きに行け、行けば必ずアドバイスをくれる」という事です。
  2. 厳しい競争の中で、「勝ち残る」のは、最も強い者や賢い者ではなく、状況の変化にいち早く適応した者です。必要な事は、変化に気付く感度を高く持つ事であり、その為には日頃から勉強や経験を積み重ね自分を磨く事が重要です。
  3. 「初心忘るべからず」という世阿弥の言葉があります。世阿弥の言う初心とは新しい事態に直面した時の対処方法、すなわち、試練を乗り越えていく考え方を意味しています。この初心には3つの初心があります。1つ目は、「ぜひ初心忘るべからず」です。成長する為には、若い時に失敗や苦労して身に付いた知識・技術・技能を忘れるなという教えです。2つ目は、「時々(ときどき)の初心忘るべからず」です。歳と共に積み重ねていく試練を「時々の初心」と言いますが、試練をどのようにして乗り越えたかをその場限りで忘れては成長に繋がらないという教えです。3つ目は、「老後の初心忘るべからず」です。歳をとっても試練に立ち向かい乗り越える事で人はなお成長出来るという教えです。皆さんには、経験した事がない試練に対して、自分の未熟さを受け容れながら、新たに挑戦していく姿勢を貫き、日々成長してもらいたいと願います。

新入社員研修時には、与えられたテーマに沿って勉強する事も大切ですが、入社同期とのネットワーク構築にも重点を置いてください。特に困難な状況に陥った時、入社同期は最も身近で意見を求め知恵を借りる事が出来る貴重な存在です。同期の繋がりを横に広げ、深く掘り下げお互いに切磋琢磨し、明日の神戸製鋼を築き上げて行って下さい。

当社グループは、多岐にわたる事業を営んでおり、ビジネスのフィールドは世界中に拡大しています。つまり、多種多様な職場や業務があるという事です。無限の可能性を持つ皆さんのこれからの活躍を大いに期待しています。