当社グループは「環境に配慮した生産活動」を環境経営方針の一つとして位置付け、継続的な生産工程の改善、設備更新や効率の良い最新設備の導入、環境負荷物質の除害設備の導入等、あらゆる面で環境に配慮したものづくりを徹底し、ばい煙等の環境負荷の低減に取り組んできました。引き続き、排出抑制に努めていきます。
マネジメント体制はこちらをご参照ください。
当社グループでは、低NOx型の燃焼設備の導入、排ガス処理設備及び集じん機の適正管理等を徹底することで、大気汚染物質の排出抑制に努めています。
当社グループの2021~2023年度中期経営計画での目標は、きめ細かな操業管理、設備管理を継続し、ばい煙等の環境負荷低減に取り組むこととしています。
生産工程等で発生するSOx(硫黄酸化物)については、省エネルギー化による燃料の削減や低硫黄燃料の使用、都市ガスへの燃料転換等により発生の抑制を図るとともに、脱硫等の排ガス対策を行っています。一方、NOx(窒素酸化物)については、低NOx燃焼技術の導入や省エネルギー対策により排出量の抑制に努めています。
2022年度は、ばい煙の管理を徹底し、排出量の抑制を継続しました。
※ 2022年度は、加古川製鉄所の焼結工場において、脱硫脱硝設備のメンテナンスにより、規制値・協定値を遵守しつつ、同設備を迂回させる操業を実施したため、通常よりも高値になっています。
加古川製鉄所では、近隣3ヵ所の降下ばいじんにかかる製鉄所影響値を3.0t/km2/月以下とする自主管理目標値を定めています。2022年度は、従来の取組みを確実に実施するとともに、敷地境界の防じんネットの定期清掃等を講じることで、すべての月で自主管理目標値を達成しました。
当社グループでは、KOBELCOグループ化学物質管理方針を定め、調達から製造・品質管理まで化学物質を適切に取り扱うこととしています。
化学物質の取り扱いにかかるすべての国内法令を遵守するとともに、以下の取組みを推進する
PRTR法※1や化審法※2に関する化学物質について、使用量・排出量・移動量を把握するとともに、使用量の削減や排出量の抑制に向けた活動に取り組んでいます。また、廃PCB電気機器、フ ロン類使用機器については、それぞれPCB特別措置法※3、フロン排出抑制法※4に基づき適切に保管・管理しています。
※1 PRTR(Pollutant Release and Transfer Register)「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」
※2 「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」
※3 「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」
※4 「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」
当社グループの2021~2023年度中期経営計画での目標は、化学物質の適正管理、削減・代替活動に取り組むとともに、PCB特別措置法やフロン排出抑制法への適切な対応を行うこととしています。
2022年度は、低濃度PCB含有機器の使用中機器の掘り起こし調査を進めるとともに、処理計画の策定を進め、一部を処理委託しました。
フロン排出抑制法については、監査等で適切に対応していることを確認しました。
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | |
---|---|---|---|
届出対象物質数 | 46物質 | 46物質 | 46物質 |
大気への排出量 | 470t | 429t | 358t |
公共用水域への排出量 | 57t | 63t | 48t |
下水への移動量 | 0.3t | 0.5t | 0.5t |
事業所外への移動量(廃棄量) | 588t | 625t | 543t |
※ 当社グループ(国内)の化学物質の排出量・移動量の99%を占める範囲を集計しています。
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | ||
---|---|---|---|---|
揮発性有機化合物(VOC) | 469 | 428 | 357 | |
その他の有害物質 | 鉛 | 0 | 0 | 0 |
マンガン及びその化合物 | 0.1 | 0.1 | 0.3 |
※ 揮発性有機化合物(VOC)としてPRTR法施行令の別表第一に定める第一種指定化学物質のうち、当社グループに関連するVOCを対象としました。
※ 当社グループ(国内)の99%の環境負荷を占める範囲を集計しています。
事業所名/会社名 | 事業所所在地 | トピックス |
---|---|---|
神鋼鋼線ステンレス(株) | 大阪府泉佐野市 | 床塗料の油性塗料から水性塗料への変更 |
神鋼アルミ線材(株) | 大阪府堺市 | 脱脂洗浄槽の蓋開放時間の短縮改善 |
水質汚濁対策は以下をご参照ください。