当社グループは、事業活動のあらゆる面で環境に配慮する環境経営を展開しています。その一環として、エネルギー効率の向上と、副生ガスや排熱、水、資源等の有効利用、副産物の再資源化に継続的に取り組んでいます。
当社のエネルギー使用総量の94%を占める鉄鋼では、2022年度に933万tの鉄鉱石と497万tの原料炭・コークス、11PJ※1の石炭、石油、都市ガス等の燃料及び92万MWhの購入電力を使用しました。生産工程で生成するコークス炉ガス、高炉ガス、転炉ガス等の副生ガスを鋼材加熱用の燃料や自家用発電所の燃料等として、ほぼ全量を有効に活用しています。また、生産工程から生成する鉄鋼スラグ※2と、ダスト、スラッジ等の副産物については、社内で原料として再利用するほか、セメント用資材や路盤材にするなど有効活用を図っており、副産物の98%をリサイクルしています。今後も、資源やエネルギーの効率的な利用及びその技術開発を進めるなど、あらゆる面で環境に配慮したものづくりを進めていきます。
※1 1PJ=1015J
※2 鉄鋼スラグ:鉄鋼精錬の際に溶融した銑鉄等から分離・回収する生成物。高炉スラグや製鋼スラグ等。
溶接事業では、金属製の線材やフープと、溶剤、水ガラス等を原料として、溶接に使用する溶接棒や溶接ワイヤを生産しています。2022年度は、藤沢、茨木、西条、福知山の各工場合計で、14万tの原料と、エネルギーとして5.5万MWhの電力や0.2PJの都市ガス等の燃料を使用して、13万tの製品を生産しました。結果として、1.1万tの副産物が発生しましたが、そのうち97%をリサイクルしています。
INPUT | OUTPUT | ||
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原料 | 製品 | ||
線材、フープ、溶剤、水ガラス等 | 14万t | 溶接棒、溶接ワイヤ等 | 13万t |
エネルギー | 副産物 | ||
購入電力 | 5.5万MWh | 発生量 | 1.1万t |
都市ガス等 | 0.2PJ | リサイクル率※ | 97% |
アルミ・銅事業では、アルミ、銅の地金やスクラップ等を原料として、各種アルミ製品及び銅製品を生産しています。2022年度は、46万tの原料と、エネルギーとして50万MWhの電力や4.0PJの都市ガス等の燃料を使用して、44万tの製品を生産しました。
溶解・鋳造に伴う鉱さいや集じんダスト、排水スラッジ等、3万tの副産物が発生しましたが、92%をリサイクルしています。
INPUT | OUTPUT | |||
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原料 | 製品 | |||
アルミ地金、銅地金等 | 46万t | アルミ製品、銅製品 | 44万t | |
エネルギー | 副産物 | |||
購入電力 | 50万MWh | 発生量 | 3.0万t | |
都市ガス等 | 4.0PJ | リサイクル率※ | 92% |
主要原材料 | 単位 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
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鉄鉱石 | 万t | 931 | 1,047 | 933 |
原料炭・コークス | 万t | 492 | 534 | 497 |
アルミ地金、銅地金等 | 万t | 43 | 49 | 46 |
合計 | 万t | 1,466 | 1,630 | 1,475 |
※四捨五入の結果、合計が一致しない場合があります。