転炉系スラグ(製鋼スラグ)とは

転炉系スラグ(製鋼スラグ)

高炉で製造された「銑鉄」は硬くて脆いため、靭性・加工性に優れた「鋼」にするべく成分調整するプロセスが製鋼工程です。

この工程の転炉では溶けた銑鉄に酸素を吹き付けて炭素等を除去します。転炉を含む一連の製鋼工程の中で生じた酸化物と精錬材(石灰等)が溶融し生成したものが転炉系スラグです。

CaO,SiO2,FeOが主成分ですが、高炉スラグよりCaOが多いために、水と反応するとアルカリ性 (pH=11~12) を示します。

また遊離石灰などが含まれるため、その吸水反応で水酸化カルシウム(消石灰)が生じる際に膨張します。このため膨張安定化処理(蒸気エージング)を実施して、路盤材などに供されます。

1年間に、全国で約1200万トン、神戸製鋼所では約90万トン生成しています。

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