鉄鋼スラグの用途 路盤材用途

高炉スラグ

神戸製鋼所では高炉スラグ(徐冷・水砕)と転炉系スラグを混合し粒度調整した路盤材(水硬性上層路盤材)を製造しています。この路盤材の性能を円形走行試験で確認するとともに、兵庫県・神戸市の協力を得て、実路での試験舗装を実施しました。その結果、優れた供用性が確認され、1985年に兵庫県内の公共工事に使用できる公認を取得しました。

また、製鉄所内で発生する建設副産物(主としてコンクリート破砕ガラ)を鉄鋼スラグに混合した再生クラッシャーランも製造しています。

高炉徐冷スラグのエージング

高炉徐冷スラグに含まれる硫黄は、黄濁水や硫化水素臭を発生することがあります。そこで、約1~3ヶ月間屋外に保管する「エージング」を実施し、水や気中酸素によって硫黄を安定化した後、路盤材として使用しています。

転炉系スラグのエージング

転炉系スラグのエージング

含有する遊離石灰などにより膨張性を有する転炉系スラグは、蒸気による促進エージング処理により膨張を安定化させた後、路盤材に使用します。

蒸気エージング設備は、コンクリート製のピットに、転炉系スラグを積み付け、ピット下部より蒸気を吹き込む構造となっています。

蒸気エージング処理を施した転炉系スラグの膨張は十分に小さくなり、路盤材として利用できるようになります。

お問い合わせ先

株式会社神戸製鋼所 鉄鋼アルミ事業部門 
資源化推進部 技術サービスグループ
TEL:078-261-5658

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