鉄鋼スラグ有効利用の変遷

鉄鋼スラグは、高炉スラグと製鋼スラグを合わせて、全国で年間約3900万トンが生成しており、明治末期からそのユニークな特性を生かした利用方法の研究が進められてきました。

特に、1976年日本鉄鋼連盟に「スラグ資源化委員会」が設置された後、現在の「鐵鋼スラグ協会」にいたる資源化活動により、JISや施工指針が制定されてきています。 神戸製鋼所でも、鉄鋼スラグの資源化に積極的に取り組むべく、1973年に全社的な「鉱滓利用委員会」を設けて資源化技術の開発を開始し、1976年には鉄鋼事業部に利材部を発足させ、事業として本格的な取り組みを始めました。

これまでに、路盤材、コンクリート用高炉スラグ細骨材、高炉スラグ微粉末、土木用材料などが商品化され有効利用されてきています。

最近では、省資源・省エネルギーの観点から、環境負荷の小さいリサイクル材として評価され、グリーン購入法の特定調達品目にも指定されています。

※「鉱滓(さい)」は副産物と混同しやすいことから、「鉄鋼スラグ」と区別しています。

省資源 省エネルギー C02の削減
天然資源の節約 高炉セメントは普通セメントよりも約40%低減 (燃料・電力) 高炉セメントは普通セメントよりも約40%削減
指定時期 グリーン購入法の特定調達品目
2001年度 高炉セメント
2002年度 高炉スラグ骨材
鉄鋼スラグ混入アスファ ルト混合物
鉄鋼スラグ混入路盤材
鉄鋼スラグを原料としたロックウール
2003年度 土工用水砕スラグ
2004年度 地盤改良用製鋼スラグ
2005年度 コンクリート用電気炉酸化スラグ骨材
2008年度 鉄鋼スラグ水和固化体

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