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受賞履歴

*受賞履歴の内容は発表時のものです。販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

秋の褒章 受章者について②

2013年11月6日

株式会社神戸製鋼所

受章者

氏名
大澤 利光
生年月日
1955年11月21日生まれ(57)歳
社歴
1974年3月 入社 真岡工場製造部押出課
1979年4月 真岡工場製造部圧延課
1989年4月 真岡製造所製造部圧延課
1993年2月 真岡製造所圧延課 班長
2000年4月 真岡製造所冷延精製室 職長
2007年4月 真岡製造所冷延室 係長
2012年4月 平成アルミ(株)製造部長(出向)

褒章・叙勲の種別

黄綬褒章

受章概要

功績:アルミ板材の冷延圧延工程における卓越した保全技能と後進の育成に尽力

氏は、30年以上にわたり、アルミ板材の製造加工における下工程である冷間圧延工程に従事し、特に圧延機・焼鈍炉に関し豊富な知識と設備の保全作業・運転において優れた技能を有している。中でもCAL(連続焼鈍炉)の安定稼動と能力拡大に大きく寄与した。CALという連続焼鈍炉は、熱間圧延された幅2m×長さ7千mにもおよぶ製品(コイル)に加熱・冷却を行い金属組成の調整を行う設備である。月1回の定期修理を行うが、長大な設備の為、定期修理だけで全ての不具合を発見することは極めて困難である。そのため突発異常による休止が度々発生するなど不具合が生じていた。そのような中、氏は設備の構造を熟知しており、永年の経験から瞬時に異常個所を割り出し、設備が故障・休止する前に保全整備を行う事ができ、予防保全において成果を発揮した。また、全ての作業者が同様に異常を感知できるよう、「あるべき状態の共有化」と「点検作業ポイントの明確化」を図り、より効率的な「5感を活かした点検方法」を確立した。これにより、故障による稼働休止率が飛躍的に減少し、生産性の向上に大きく寄与した。
また、氏は現在、平成アルミ(株)にて製造部長として後進の指導・技能教育に注力している。部下に対し、「気づくこと、考えること、行動する」ことの大切さを説き、各々の「気づき」を追求する姿勢を持つよう指導している。更に、自身の「気づき」を積極的に周囲へ伝え、後進の「気づき」を積極的に聞き、「気づきの共有化」実践している。その指導が技能者のレベルアップへ繋がり、異常を見逃さない、強い現場を作っている。

本人の感想

今回の受章は真岡製造所の、現場の物作り力が評価されて受章に至ったと思っています。従いまして、今までお世話になった上司や先輩のご指導は勿論、一緒に物作りに奮闘した同僚や部下の皆さんの成果がこのような形での受章となったと思っています。今まで色々な形でご支援やご協力をして頂いた方々に心より感謝を致しています。有難うございました。