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チタン防水シート

市街地に自然環境を創出し、ヒートアイランド現象を緩和し、人に優しい都市をつくる屋上緑化が注目を集めています。
国土交通省は2001年5月に都市緑地保全法を改正し、緑化施設に対し固定資産税の課税特別措置を講じたり、自治体も一定の基準を満たした場合の助成制度、容積率の緩和、更には屋上緑化の義務化を果したりと、行政による積極的採用の動きが目立ってきております。
現在、このような動きにリンクしてゼネコン、住宅会社、屋根施工会社、造園会社等々から各種の緑化工事方法が提案されていますが、どの方式においても防水工事は必須であります。錆びない金属 “チタン” は腐食に関してメンテナンスフリーであり長期保証に耐えうる建材として近年注目を浴びています。チタンはこのような防水用途にはまさにうってつけの素材です。
私共は、従来、屋根、外壁パネルに使われていたチタンを埋め込んで防水シートとして使う工法を確立しました。

チタン防水シート工法の特長

  1. 抜群の耐蝕性により半永久的にメンテナンスフリー
    • 自然環境(植物生存環境)では絶対に腐食、劣化しないチタンを使用。
    • チタンはPh1まで腐食しませんので、酸性雨(Ph3~4)、肥料等の薬品に対してもメンテナンス不要。
    • 腐食しない金属ですので防根、排水性にも充分な機能が発揮できます。
  2. 防水層の軽量化が図れます。
    • チタンは比重4.51(鋼の6割の重さ)、腐食の心配がありませんので僅か0.3~0.4mmの厚みのチタン薄板を敷き詰めて施工します。軽量防水システムとして建築物への荷重負荷が軽減されます。
  3. 生物に優しいチタン
    • チタンは人工骨にも使用されています。有害な金属イオンの溶出もなく生体適合性が抜群の金属だからです。植物への影響は全くありません。
  4. 様々な形状(地形)にも対応出来る縦ハゼ式シーム溶接工法
    • 屋根工事にも用いられるシーム溶接工法を採用して、開所、壁立ち上がり部等複雑な形状にも対応可能です。
  5. その他チタンの優れた特長
    • 熱膨張係数は、ステンレスの約1/2、鋼の約2/3と低くコンクリート、煉瓦とほぼ 同等で、温度変化による変形や継ぎ目への応力集中が少なくなります。  
    • 熱伝導率は、鋼の約1/3で金属下葺材としては優れた熱遮蔽効果があります。

チタン防水工法は、屋上緑化用防水シートだけでなく、地下構造物の床、壁、天井、用水池等の防水にもメンテナンスフリーで優れた機能を発揮します。

シーム溶接状況

チタン防水シート使用例

チタン防水シート施工例

神鋼環境ソリューション(株) 本社ビル(神戸市)
(元神鋼パンテツク(株))

防水シート施工後

防水シート施工後

ガーデニング施工後

ガーデニング施工後

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株式会社 神戸製鋼所 素形材事業部門 チタンユニット
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