抗菌性に優れた柔道畳「柔道部物語®」の販売開始について

~神戸製鋼の高機能抗菌めっき技術「KENIFINETM」を活用~

2016年1月20日

タバタ株式会社

株式会社神戸製鋼所

タバタ株式会社(以下、タバタ)は、株式会社神戸製鋼所(以下、神戸製鋼)が開発した高機能抗菌めっき技術「KENIFINETM(ケニファイン)」(以下、ケニファイン)を適用した人工抗菌畳を開発、この程柔道場向けに抗菌性・衝撃吸収性・滑止性を兼備した柔道畳「柔道部物語®」の販売を開始致しました。

2012年度より中学校の必修科目に柔道も採択され、ますます競技者の衛生面での環境が重要視されてきています。特に柔道は素足で行う競技のため、白癬菌(いわゆる水虫)の感染が長年危惧されており、実際に多くの競技者が感染しているものと思われます。
この問題を解決するため、タバタが近畿経済産業局の知財ビジネスマッチング事業と堺市及び堺市産業振興センターの技術融合促進事業スキームにて、神戸製鋼の特許技術であるケニファインの紹介を受け、この技術を活用することで抗菌性に優れた柔道畳を開発したものです。白癬菌に対する抗菌性や抗かび性、衝撃吸収性、滑止性などの各性能は、第三者機関にて試験を実施し、実効果を確認済であり、競技者のレベル、畳の設置場所等に応じた4タイプをメニュー化しました。

従来の抗菌技術に対し、菌を減らすスピードが10倍以上、かびの生成を抑制する作用が50倍以上というケニファインを適用した柔道畳「柔道部物語®」は、柔道場の衛生環境の改善に、まさに「有効」です。2020年の東京オリンピックに向けて、競技人口の拡大は柔道界喫緊の課題です。今後競技人口の拡大に役立てる様、貢献していきます。

尚、本件につきましては、近畿経済産業局と堺市も発表を行っております。

柔道部物語の外観と断面写真

高機能抗菌めっき技術「KENIFINETM(ケニファイン)」について

ケニファインは、神戸製鋼が独自開発した高機能ニッケル系合金めっき技術で、同社は自社にめっきラインを有するメーカーに技術を供与しています(ライセンシーは現在12社あります)。従来の抗菌技術(抗菌塗装、抗菌ステンレス、銀系抗菌剤など)に対して滅菌スピードは10倍以上、かびの生育を抑制する作用は50倍以上です。またウイルス(SARS系コロナウイルス、A型インフルエンザウイルスなど)や藻類、サケマス魚卵のミズカビ抑制などの効果も認められています。

1996年7月、大阪府堺市で発生した病原性大腸菌O157による大規模集団食中毒事件を機に、その対策技術として、同社技術開発本部の中の材料研究所と(当時の)生物研究所が共同で開発をスタートさせたのがきっかけです。開発が完了した2001年に最初の技術供与先が決まり、2002年より量産を開始しました。その後、めっき技術の改良(耐変色処理や粉末化技術の開発、樹脂への適用化など)を行ない、すでに、食品・飲食産業や医療関係、家電・エアコン部品、漁業用金網などの産業分野や、台所用品、グルーミンググッズなどの一般消費財、さらにはアミューズメント分野などの民生用途で採用されています。

タバタ株式会社について

代表者:
田端雅司
創業:
1957年10月
所在地:
堺市西区草部692番地
資本金:
1,000万円
従業員数:
25人
事業内容:
各種畳の製造
電話:
072-274-2786
FAX:
072-271-3364
URL:
http://www.tabata-ya.com/

※販売は、関係会社の日本特殊畳株式会社となります。

関連ページ

(注記)プレスリリースの内容は発表時のものです。販売がすでに終了している商品や、組織の変更など、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。

ページトップへ