当社は、下記を「第60回 田宮賞」の各賞受賞案件に選定し、5月24日(金)に神戸本社で授賞式を執り行いました。
「田宮賞」は、当社の第5代社長 田宮嘉右衛門※1の遺徳と事蹟を永く記念するため、当社およびグループ各社の中から会社の業績や社会に大きく貢献した技術・製品について、1960年以来表彰してきており、今年で60回目を迎えました。
今年は、全体で5件の推薦があり、これらの候補案件について4月11日(木)に審査委員会を開催し、審議の結果、それぞれ下記の賞に決定致しました。
当社は、田宮賞の表彰などを通じ、今後もグループ一丸となって事業基盤の強化、社会への貢献を果たしていく所存です。
- 1.金賞:
- (株)神戸製鋼所 ラグビー部支援室
テーマ:第56回日本選手権大会 ジャパンラグビートップリーグ2018-19 優勝
当社ラグビー部は、ジャパンラグビートップリーグ2018-19順位決定トーナメント決勝を兼ねた第56回日本ラグビーフットボール選手権大会決勝戦において、サントリーを55対5で下し、15年ぶりのトップリーグ優勝、18年ぶりの日本一の栄冠を勝ち取った。ラグビー部の活躍は、日本選手権準決勝・決勝のNHKでの生中継はもとより、テレビ、新聞、雑誌等さまざまなメディア媒体で取り上げられ「名門復活」として注目を浴び、良い意味で「神戸製鋼」の名を各方面に知らしめた。2018年度に新たに総監督として招聘したウェイン・スミス氏主導で、「優勝」という目標、ラグビーをする目的やチーム全体で認識すべきことなどの価値観の統一による変革を行った。会社創立から会社を支えた先人たちをリスペクトする「レガシー活動」など、歴史に目を向けたチーム作りで、神戸製鋼グループの士気高揚や一体感を醸成した。
- 2-1.銀賞:
- (株)神戸製鋼所 機械事業部門
テーマ:樹脂機械大型混練造粒装置の収益拡大への取り組み
大型混練造粒装置の市場において、強度と成形性を兼ね備えたバイモダルポリエチレン用途の装置開発を1990年代に開始し、高トルクタイプのLCM-Hを1998年に上市した。その後、さらなる混練能力向上と理論的裏付けによる混練技術の差別化技術開発、大型化への取り組み、プロセスライセンサーとのプロセス共同開発などの戦略により、海外のマーケットニーズに積極的に順応した。
- 2-2.銀賞:
- (株)神戸製鋼所 鉄鋼事業部門
テーマ:新溶銑処理プロセス導入による高効率低コスト製鋼プロセスの構築
加古川製鉄所製鋼工場では、「製造コストの低減」と「鋼材品質の要求特性の高度化」のニーズの高まりの中で、溶銑処理工程のコスト競争力強化および処理能力向上が課題であった。そこで、「機能分担によるプロセスの高効率化」および「脱珪・脱硫・脱りんの効率向上」の製鋼プロセスの変革を行った。これにより、国内トップレベルまで製鋼コストを低減させながら、粗鋼生産量700万トン/年を可能とする生産体制を構築することに貢献した。また高級鋼(低りん・低硫鋼)の製造能力拡大/安定供給を実現し、顧客要求・拡販に対する対応能力を格段に向上させた。
- 3-1.銅賞:
- 杭州神鋼建設機械有限公司
テーマ:世界の変化に強くなれ! ~チームで作るMADE BY KOBELCO~
中国の市場拡大を見通して、中国沿岸部に杭州神鋼建設機械有限公司(以下HKCM)を設立し、2005年から操業を開始したが、2006年以降の中国市場の拡大と、2012年の中国市場の低迷とインド中東などの新興国の需要拡大により、内製の生産能力の過不足が発生した。この状況の中、油圧ショベルのコア部品の供給安定化、グローバル生産体制の構築、グループ全体で更なる利益の追求に取り組み、世界の市場変化へ柔軟に追従できる生産体制を確立した。
- 3-2.銅賞:
- シンフォニアテクノロジー(株)
テーマ:世界の翼を支える空港支援車両
大型搬送システム事業は、1924年に開発した1トン積み蓄電池式運搬車に始まり、産業用特殊車両メーカとして空港用地上支援車両(GSE)を主とし発展してきた。現在では、旅客荷物を航空機へ搬送するベルトローダやコンテナローダ、旅客の乗り降りに使用されるパッセンジャステップなどを国内主要空港に納入し、国内80%のシェアを占めている。2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、増大する航空需要を背景に、日本のフラッグシップのエアラインより例年にない数量のGSEを受注し、今後も売上拡大が見込まれている。
山口社長 祝辞
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