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プレスリリース

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2007年 年頭の辞(要旨)

2007年1月5日

株式会社神戸製鋼所
代表取締役社長 犬伏泰夫

(1)「グループ中期経営計画」の進捗状況
「グループ中期経営計画」初年度の今年、連結経常利益1,700億円、純利益1,000億円と、高いレベルの業績を達成出来る見込みである。この成果は、お客さまからの要請に応えるべく、額に汗流し、創意工夫を重ね、高水準の生産・販売を支えて来た従業員の皆さんの努力の賜物である。
しかし、一方で労働災害や設備事故が頻発している点は厳しく反省せねばならない。会社の競争力の源泉は、従業員夫々の「人の力」である。
各人が切磋琢磨して自らの力を高め、その力を個人から組織に、更には神戸製鋼グループの総合力へと昇華させていくような取り組みを、全ての職場において進めていきたい。

(2)鉄鋼事業を取り巻く環境
ミタルスチールがアルセロールを買収し、巨大な鉄鋼メーカーが誕生した。日本でも本年5月には所謂「三角合併」が解禁されようとしており、当社も事前警告型の買収防衛策を導入したが、これとて万全な対策とは言えない。
このような中我々が目指すべきは、軸振れすることなくプレゼンスの向上を図り、企業価値を上げるような取り組みを継続していくことだ。全てのステークホルダーから、当社グループに対する評価や信頼を獲得していくことが、最も有効な買収防衛策であると考えている。

(3)神戸製鋼グループの進むべき道
「グループ中期経営計画」を着実に実行し、更に一段上を目指す。中期計画は必達の命題で、ゴールではなく、次への発展のための通過点に過ぎない。今日のオンリーワン製品の地位を明日も維持するためには、大変な努力が必要である。時代の流れやお客様のニーズを引き出し、オンリーワン製品を拡充し、財務体質の改善を進め、事業競争力に磨きをかけ、持続的に体質強化を進めていくことが肝要である。これらに加え、コンプライアンスをはじめとした内部統制システムの確立・実践や環境保全と云ったテーマについても1世紀以上の時を刻んだ企業として相応しい体制を整えていく。
「神戸製鋼グループ理念」は「信頼」と云う言葉から始まっている。為すべきことを確実に行い、全てのステークホルダーから信頼されることを目指す、そんな企業文化を築いていきたいと考えている。
「KOBELCO」のブランド価値を高めるために、グループ全社員の更なる奮起を期待している。