平成9年3月期 決算見通し及び期末配当、並びに連結決算見通しについて
各 位 平成9年3月6日
株式会社神戸製鋼所
(コード番号)5406
平成9年3月期 決算見通し及び期末配当、並びに連結決算見通しについて
当社の第144期(平成9年3月期)決算につきまして、今般その見通しを得ま したのでお知らせいたします。
当期のわが国経済は、史上最低の金利水準や大型経済対策の効果に加えて、円高
是正の定着もあり、緩やかな回復過程を辿っておりますが、本格的な回復には至っ ておりません。
このような状況の下、当社は、最大販売量の確保に全力をあげて取り組むととも
に、合理化、コスト削減等をはじめとしたリストラ諸施策についても計画を上回る ペースで推進してまいりました。
当期の売上高は、アルミ・銅部門の売上減により、前期に比べ約 160億円減の 1兆1,300億円程度となる見通しであります。
前回見通しに対しては、鉄鋼部門の生産・販売量の増加により、 100億円の増収 となります。
一方、経常利益につきましては、機械・電子情報部門の採算低下等の影響から、 前期に対し減益となり、270
億円程度となる見通しであります。 なお、前回見通しの 250億円に対しては、鉄鋼部門の量増等により、20億円の増
益となります。 また特別損益として、株価の下落にともなう上場有価証券の評価損等の特別損失
を計上する一方、土地の処分による資産売却益を計上する予定であります。
この結果、税引後当期利益は前回見通しを 10億円上回る
210億円程度となり、当 期で繰越欠損金を解消し、50億円程度の未処分利益を確保できる見通しであります。
なお、当期の配当につきましては、繰越欠損金を解消できる見込みとはいえ、未
処分利益の水準としては不充分なことから、誠に遺憾ながら、無配とすることで株
主総会にお諮りする旨、昨日開催の取締役会において決議いたしました。 事情ご賢察のうえ、何とぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。
(億円)
|
売 上 高 |
経常利益 |
当期利益 |
配 当 |
今回見通し |
11,300 |
270 |
210 |
0 円 |
前回見通し |
11,200 |
250 |
200 |
−− |
前期実績 |
11,463 |
360 |
693 |
0 円 |
〔連結決算〕 (億円)
|
売 上 高 |
経常利益 |
当期利益 |
今回見通し |
14,900 |
200 |
160 |
前回見通し |
14,800 |
200 |
150 |
前期実績 |
14,769 |
587 |
903 |
以 上 |