平成9年3月期 決算見通し及び中間配当の見送り並びに連結決算見通しについて 平成9年9月5日 各 位 株式会社神戸製鋼所 (コード番号)5406 平成10年3月期 決算見通し及び中間配当の見送りについて 当社の第145期(平成10年3月期)決算につきまして、今般その見通しを得まし たのでお知らせいたします。 当期のわが国経済は、超低金利の状況の下、民間設備投資が緩やかながら回復傾向を 辿ったものの、公共投資の抑制に加えて、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動か ら個人消費が伸び悩み、ここに来て景気の先行きに不透明感が広がりつつあります。 このような状況の下、当社は、既存事業の収益力強化と21世紀に向けての新製品の開 発・事業化を狙いとして本年5月にスタ−トさせた新中期経営計画「KOBELCO− 21」に全社を挙げて取り組むとともに、内外に於ける競争激化の下、収益の確保に全 力で取り組んでまいりました。 この結果、当上半期の売上高は、機械・電子情報部門が前回見通しに比べて減収とな るものの、鉄鋼・溶接部門とアルミ・銅部門での生産・販売量の増加により、前回見通 しを 100億円上回る 5,700億円程度となる見込みであります。 また、経常利益につきましては、金融収支の改善を始めとした総コスト削減効果に加 えて、鉄鋼・溶接部門での数量増の影響もあり、前回見通しの 100億円を50億円上回る 150億円程度となる見込みであります。 この結果、税引後当期利益は70億円程度を予想しております。 一方、下半期につきましては、民間設備投資は引き続き緩やかな回復が見込まれます ものの、個人消費を中心に景気はいまひとつ盛り上がりに欠け、内需の低迷が懸念され る状況にあります。また、タイの通貨切下げに端を発した東南アジア経済の減速も懸念 され、予断を許さない状況にあります。 このような状況の中、通期見通しにつきましては、売上高は前回見通しを 100億円上 回る1兆 1,600億円程度、経常利益は前回見通しを30億円上回る 300億円程度となる見 通しであります。また、当期利益は 120億円程度を予想しております。 なお、当期の中間配当につきましては、このような先行き不透明な状況に加え、未だ 充分な財務状況にはないことから、誠に遺憾ながら見送らせていただくことを昨日開催 の取締役会において決議いたしました。 当社と致しましては、平成10年3月期での復配に向けて最大限の努力を払ってゆく 所存でございますので、事情ご賢察のうえ、何とぞご理解を賜りますようお願い申し上 げます。 (億円)
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