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各 位 平成11年2月12日
株式会社神戸製鋼所
(コード番号)5406
平成11年3月期 決算見通しについて
当社の第146期(平成11年3月期)決算につきまして、今般その見通しを得ましたのでお知らせいたしま
す。
当期のわが国経済は、長引く個人消費の低迷と民間設備投資の大幅な落ち込みに加えて、金融システム不安も
未だ解消されず、景気回復にはほど遠い状況にあります。また、アジア経済の低迷が長期化する中で、欧米に
おいても先行きに不透明感がみられるなど、世界経済も依然として厳しい状況にあります。
このような状況の下、当社は中期経営計画「KOBELCO-21」に全社をあげて取り組むとともに、収益の確保に最
大限の努力を払ってまいりましたが、当期の売上高は、円高に加えて、鉄鋼・溶接部門並びにアルミ・銅部門
の素材系を中心に減収となり、全体では前回見通しを約200億円下回る9,600億円程度となる見込みでありま
す。
経常損益につきましても、鉄鋼・溶接部門での販売価格のダウンやアルミ・銅部門での数量・構成の悪化など
の影響を受けて、全体では前回見通しから50億円程度減益となり、△120億円程度の経常損失を予想しており
ます。
また、特別損益については、低価法にもとづく上場有価証券の評価損を△110億円程度と予想するとともに、
転籍に伴う特別退職金や事業再構築に伴う一時損失の計上等を織り込み、△540億円程度の特別損失を見込ん
でおります。一方、特別利益としては固定資産売却益や特別修繕引当金戻入額等で310億円程度の計上を予定
しております。
なお、当期より税効果会計を適用することとしており、この結果当期損益は△220億円程度の損失となる見通
しであります。
連結決算見通しにつきましては、当社単独決算の見直しと税効果会計の適用を織り込むことにより、売上高は
1兆3,500億円程度、経常損益は△210億円程度、そして当期損益については△340億円程度となります。
当社と致しましては、現下の極めて厳しい経営環境に対応するために、先に策定した『経営基盤強化策』の実
行を通して事業構造変革を大胆かつ迅速に推進し、確固たる収益基盤の確立に向けて体質強化を図ってまいる
所存でございますので、何とぞ宜しくご支援を賜りますようお願い申しあげます。
(億円)
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売上高 |
経常損益 |
当期損益 |
今回見通し |
9,600 |
△120 |
△220 |
前回見通し |
9,800 |
△70 |
△70 |
前期実績 |
11,152 |
252 |
74 |
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売上高 |
経常損益 |
当期損益 |
今回見通し |
13,500 |
△210 |
△340 |
前回見通し |
13,700 |
△160 |
△260 |
前期実績 |
15,351 |
129 |
△48 |
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以 上
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