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*トピックスの内容は発表時のものです。販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。 |
中国での、電子材料用銅板材、加工・販売及び技術サービスを行う新会社の設立について |
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2005年5月30日
株式会社神戸製鋼所
当社はこのほど、中国江蘇省蘇州市に、当社全額出資による電子材料用銅板材のスリット(条切り)加工・販売及び技術サービスを行う新会社を設立しました。資本金は5億円で、この6月から工場建設に着手し、06年春から稼働開始の予定です。4〜5年目の2009〜10年に年間加工・販売量6千t超、約40億円の売上高を目指します。
当社銅板事業は、電子材料用銅板材(自動車を中心とした端子・コネクター用および半導体リードフレーム用を総称)に特化しています。導電性や強度、耐熱性など需要家の要求に対し、自動車端子・コネクター用ではワイヤーハーネスメーカーや自動車メーカーから認定を受け実車搭載されている『KLF5』(注1)や『CAC60』、半導体向けではパワー系(高電流・高電圧制御用途)で世界標準合金となっている『KFC』等、当社が独自に開発した銅合金を提供することにより、市場で高い評価を得ています。
合金開発に取り組む一方、神鋼リードミック(株)及びSingapore Kobe Pte., Ltd.では半導体リードフレームの打ち抜き、めっき加工を行うと共に、Kobe
Electronics Material (Thailand) Co., Ltd.ではスリット加工を行っており、当社長府製造所(山口県下関市)で製造した電子材料用銅合金をアジア各地の需要家に供給しています。この結果、現在アジア地域において、自動車用端子・コネクター材で月間約6千tの需要の約4割、半導体リードフレーム材で月間約1万3千tの需要の約4分の1のトップシェア(いずれの数値も当社試算)を有しています。
電子材料用銅板材は、中国、特に上海、杭州等の華東地区において、自動車生産台数の急増に伴い電装機器接続部品としての端子・コネクター用、あるいは半導体メーカーの工場進出に伴い半導体リードフレーム用に、需要が拡大しています。これまでは、当社長府製造所で製造した広幅の銅板コイル材を同製造所でスリット加工し、中国の需要家に供給していました。今後は、同じく長府製造所で製造した広幅コイルを、中国に新設する現地加工拠点で在庫し、要求寸法に応じてスリット加工した上で即座に需要家へ納入することにより、それぞれの用途の需要増加に迅速かつ柔軟に対応して行きます。
また、技術サービス機能を兼ね備えることで、同業他社に先駆けて、需要家での設計・開発段階からの営業展開を目指します。
注1:『 』内は、当社の独自開発した銅合金製品名称。
KLF:Kobe Lead Frameの略、
CAC:Copper Alloy for Connectorの略、
KFC:Kobe Ferro Copperの略。
<新会社概要>
社名: |
蘇州神鋼電子材料有限公司(Suzhou Kobe Copper Technology,
Co., Ltd.) |
代表者: |
董事長 大城 英夫(非常勤:当社常務執行役員) |
事業内容: |
電子材料用銅合金板材のスリット加工・販売及び技術サービス |
所在地: |
江蘇省蘇州工業園区 |
資本金: |
約5億円(当社全額出資) |
従業員: |
40名程度(稼働開始時) |
設立時期: |
2005年5月 |
設備稼働: |
2006年春を予定 |
月産能力: |
スリット処理量600t/月 |
<神鋼リードミック(株) 概要>
所在地: |
福岡県北九州市門司区 |
資本金: |
18億円(当社 75%) |
代表者: |
橋口 和臣 |
設立: |
1984年 |
事業内容: |
リードフレームのめっき及びスタンピング事業 |
<Singapore Kobe Pte., Ltd. 概要>
所在地: |
シンガポール |
資本金: |
4百万シンガポールドル(当社100%) |
代表者: |
中田 和宏 |
設立: |
1976年 |
事業内容: |
リードフレームの製造・販売、銅条の異形条及びめっき加工、
銅条のスリット加工 |
<Kobe Electronics Material (Thailand) Co., Ltd. 概要>
所在地: |
タイ アユタヤ県 |
資本金: |
72百万タイバーツ(当社85%) |
代表者: |
上原 實 |
設立: |
2001年 |
事業内容: |
電子材料用銅合金のスリット加工及び販売 |
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